LGBT、性的少数者と弁護士としての関わり
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このブログにどのようなキーワードでたどり着かれているのかをチェックしてみたところ、LGBTと法律に関係して辿りつかれている方が何人かいらっしゃるようなので、単に世の中に対する思いだけでなく、法的サービスとして何を提供できるのかを記しておきます。
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アメリカでは、企業は、比較的所得の多いカップルがLGBTカップルに多いという統計?か何かに目をつけ、差別といった視点からではなく、一つの経済市場、マーケットとして、結婚式場等、異性婚にこだわらないといった姿勢を打ち出すところが多いといった記事をなにかで昔、見かけました。
私は、振り返ると、7、8年前から、ブログでLGBTについての思いを書き綴っています。そこでは、最近の弁護士っぽいマーケティング的な発想はなく、つらつらと思うことを綴っていただけでした。
しかし、やはり弁護士として、実際に、そうした性的マイノリティーといわれる方々に対して、弁護士として法的サービスを提供できる機会がなんどかありました。
おそらく、ブログに綴った考えに安心していただき、ご相談に来られ、依頼をされたのだろうと思います。
例えば、お互いの関係が法的ではないことを補うための公正証書遺言の作成
例えば、将来を生きるための離婚のご相談、代理人活動
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思うのは、どのような相談も、基本的には、同性婚が日本で法的に認められていれば、わざわざ弁護士費用を支払い弁護士に相談、依頼する必要もない場合だったということです。
法律で、しっかりと同性婚が規定されれば、この日本でももっと多くの人々が生きやすくなるのにと残念で、残念で仕方ありません。簡単なことなのに。
ただ。確かに、生殖関係、親子関係の問題はさらにまだ残るかとは思います。ただ、となると、親子とは何か、男とは、女とは、そもそも人間とはといったことになるかと思います。
ただ。法律は、ある意味フィクションだと私は思っています。皆の意識が変わればいいだけです。
簡単なはずなのに、なぜにこう進まないのか。
ただ。この8年でも進化を感じます。もうあとちょっと、か。
そうなったとき、「LGBT」「弁護士」「相談」といった検索キーワードもなくなることでしょう。
早くそういう日が来ることを願って。
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私は、支援団体などはなぜかあまり好きではないので、そういったものには所属していませんが、大阪の一人の弁護士として、今、お役に立てることがあれば、やれることをやっていきたいと思います。それで、不安そうに事務所を訪れた方が、安心して最後、帰って行かれるのを見届けられたら、ああ、良かったと心の底から思えます。もちろん、お支払いもしていただいてのことですが、それはまた次の話。
大阪の片隅で、弁護士として、今、問題に直面している一人一人の方のお役に立つ活動をしていきます。
(おわり)
*動きつづけいれば、前に進む。電車のように。普通列車でも。
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