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2016年1月 4日 (月)

国会議員

Fullsizerender


 2016年、明けましておめでとうございます。本年7月、4年に及ぶ 国税審判官の生活から弁護士業に復帰していよいよ3年目に突入、 さらにアクセルを踏み込んでスピード重視で飛ばしていきたいと 思います。カーブを曲がりきれないといったことだけないように 注意して。

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 新年早々、2016年、最初に読了した本は、新書「創価学会と平和 主義」(朝日新聞出版)でした。年末、大阪市内の市立中央図書館に 初めて行く機会があり、その際、館内をウロウロしていた時に目に ついて借りた本でした。

 佐藤優本。5年ほど前に「獄中記」を読んで以来、結構好きな作家 で、最初の頃のものは出るもの出るもの読んでいましたが、今や、 多作になりすぎておさえきれていませんでした。

 創価学会と公明党。

 正直なところ、判例タイムズや判例時報といった判例紹介雑誌 で一時期、よくその名を見かけ、その判決文から伺いしれる イメージ、さらには本の広告でのイメージ程度の知識しかありま せんでした。

 近づきがたいような違和感。この感情について、佐藤さんは 次のように表現しています。

 187頁「創価学会がともすると世間から違和感を持って見ら れるのは、『である』圧力が強い、換言すれば、『同調圧力』 が強い日本社会において、宗教団体なのに政界へ進出し、 SGIという国際組織を作り、学会員を官界、特に法曹界へと 送り出す、常に『する』、つまり生成(英語のbecoming, ドイツ後のWerden)という原理で動き続けてきたからでは ないだろうか。」


 なるほど、と思いました。

 2015年の消費税の軽減税率の導入。今の日本の消費税法 を考えたら、法律上の仕組みとしても、あり得ないかと 思います。

 また消費税として徴収した税の使い道、財源としての 消費税を考えても、軽減税率の対象となった取引によって 得られなかった分をどこで埋め合わせするのか。

 すべてがますます歪んでいくだけてはないかと思われ ます。これは、おそらくわかっていて、目先のわかり やすさを優先しただけだと思います。やってはいけない ところで妥協した結果かかと。

 

 そこで、公明党と自民党。今の日本で、法律を作る力 を持った集団の論理、文化を理解しておく必要がなると、 改めて実感することができました。


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 2016年夏、参議院選挙があります。

 もう少し、今の自民党と公明党について勉強して みようと思います。

 丁度昨年、立花隆の「田中角栄研究 全記録」 (講談社文庫)の上巻を読み終わり、今、下巻を読んで いるところでした。昭和40年代、1970年代の日本の 政治。  小佐野賢治や児玉誉士夫、さらにはM資金まで!当時、 国税庁も絶対に裏で手を握っていたわ!といった怪しげ な世界。これがほんの30年前程度の日本の政治。

 さて、今はいかに、といったところです。

 1月4日、6月1日までの会期で通常国会が始まり

ました。

 (日経14日夕刊から)

 衆議院

   自民党             291

   民主/維新/無所属クラブ    93

   公明党              35

   共産党              21

   おおさか維新の会         13

   改革結集の会            5

   生活の党と山本太郎となかまたち  2

   社民党/市民連合         2

   無所属             12

   欠員               1

  参議院

   自民党            111

   民主党/新緑風会           51 

   公明党             20

   共産党             11

   おおさか維新の会         7

   日本を元気にする会/無所属会   6

   維新の党             5

   日本の心を大切にする党      4

   無所属クラブ           3

   社民党/護憲連合         3

   生活の党と山本太郎となかまたち  3

   新党改革/無所属の会       2

   無所属              5

 選挙制度って今のところ、人類の叡智の結晶と思われます。











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 * 年末は、AKB48の総監督、高橋みなみさんの「リーダー論」
  を読みました。
   4年前、たまたま見たYouTubeで大勢の女の子の中、一人
  眼差し強い人がいて、この子はなんだと思い注目したのが、
   その後の私のYouTube、AKB地獄の始まりでした。
   高橋みなみと大島裕子の見分けもつかなかったのに。
   高橋みなみ、周りをよく見て、自分を相手に合わせる24歳。
   すごすぎる。

			

2015年9月30日 (水)

生駒ボルダーで、過去と今と、未来の関係に思いを馳せる

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 先日、関西ランナーの間では知る人ぞ知る、「生駒ボルダー」を初めて走る機会がありました。

 約18キロを途中休憩したりしつつ、2時間40分くらいで走りました。

 途中、有名な暗峠にも立ち寄りました。

 他の関西ランナーのブログなどでよく目にしていたお茶屋はこの店か!と感慨深いものがありました。

 ただ、それよりも何よりも、この暗峠の石畳です。江戸時代に敷設されたものだとか。

 そもそもこの峠の道は、昔、大阪から奈良へと続く、あるいは奈良から大阪へと続く道であり、昔、ほんの数100年前の人々はこの道を、この峠を徒歩か馬で移動して行き来していた道かと思うと、今時の格好でジョギングをしている自分が同じ道に立っていることが不思議な気がしました。

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 石畳の道を行き来する当時と、今とは当然、時間軸で繋がっており、ただ、捉える一点が違うと、別世界のようなまったく違いが広がっている。

 最近面白く読んでいる本は、立花隆さんの「田中角榮研究」です。

 

 レビューでは賛否が分かれるのも分かりますが、いずれにしても一時代を気づいた著作だろうと思います。

 また争いのない客観的事実からも、昭和40年代、田中角榮というたった一人の人物がいかに世の中を動かしていたかが推察されます。

 当時の政治の世界、日本のあり方。

 わたしは昭和46年生まれですので、昭和40年代の記憶はありません。

 しかし昭和50年代、世の中の雰囲気など、おぼろげな記憶はあります。

 えー、あのーといった間延びしたダミ声の田中角榮さんが話す姿をテレビで見ている記憶がなんとなくですがあります。

 振り返って、今の日本の政治、国会議員、世の中の大きな動き、うねり。

 何が違って、何が同じで、どこへ向かおうとしているのか、舵をとっているのは誰なのか、その方向はどこへ向かっているのか、それはよりよい方向なのか。

 2015年と1715年、1815年、1915年。

 一つの時間で繋がっているけど、では2115年はどのような世界が繰り広げられているのか。

 2115年。自分が死んでいるのは間違いありません。

 よりよい世界が繰り広げられているのか否か、1971年生まれと、1991年生まれ、2001年生まれ、あるいは1951年生まれなどとの繋がり次第なのかと思います。

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 実際に、自分が繋がっている人、関係している人々は、たぶん数えようと思えば数えられます。

 自分が認識し、相手もこちらを認識していて、会話ができる関係を数えたら、たかがしれているかと思います。

 ただ、そうした個々の繋がりが絡み合って、世代やなんらかの塊が形づくられ、時間軸の中でころころと転がり続けいるのが歴史なのかもと思います。

 生駒ボルダーを走り、暗峠の石畳でなんとなく考えたことです。

 そう考えると、一人一人は大した意味はやはりないのだろうけど、その一人があってこその今なのかと思います。 

 それぞれが、出来ることを、やりたいことを、一生懸命にやる、その中で、もちろん邪悪な人もいるだろうし、そうした人とは関わらないようにしつつ、ただ倒すべき時は戦って倒し、また時には自分が倒され、そうして時間が過ぎていくのかと思います。

 安部晋三総理大臣も、田中角榮元総理大臣も、今、自分がすべきと考えていること、自分がやりたいことを一生懸命にやり遂げようとしているだけなんでしょう。

 他の人が、自分ごととして人の行動言葉を受け止め、評価し、行動することも自由ですし、それをまた評価し発言することも自由。また、なにもせずに見ているだけも、自由。

 ただ、安部晋三総理大臣には、総理大臣としての、総理大臣故の、他の人にはない責務があるのは当然であって、一個人のように振る舞うこと、やりたいことをやるんだといった姿勢だけで振舞ってはいけない立場だと思います。

 評価はすべて受け止めて、説明していく責任があります。

 総理大臣の役割を果たすような人は、それくらいタフでないと務まらないし、やるべきでもないというのが、最近の国会の様子をみていて思ったこと。

 逃げてはいけない立場の人が逃げる姿は、醜悪です。

 

 と。先日、家庭裁判所の遺産分割調停の成立の場面で、「逃げる裁判官」の姿を目にしてしまい、17年弁護士をしていて、裁判官としての権威のない裁判官を初めて見た、と驚愕した思いにとらわれ、遂にこういう人が出てきてしまったのかと情けない気持ちになったことは、また改めて書きます。

                           (おわり)

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