日次決算の心意気
1
正月明け、日経の朝刊。
上場企業の2015年4月~12月期の決算発表が4日から始まった、と。
そして、「一番乗り」は、午前7時30分に決算短信を開示した焼肉チェーンのあみみき亭との報。
2
「あみやき亭」。
国税不服審判所の名古屋支部で働くこととなったとき、大阪から名古屋に引っ越しをしました。
その時、結局2年数ヶ月にわたり暮らしたのは、新大阪駅から名古屋駅に向かう際、名古屋駅の手前を流れる川、庄内川の近くの名古屋市中村区というところでした。「アイコ16歳」を書いた作家の出身高校、中村高校の近くです。
そして、近くには、でかでかと赤く、名古屋にしては派手な看板が目立つ、1階は駐車場で2階が店舗という郊外型の飲食店、「あみやき亭」がありました。
名古屋で暮らす間に、何回か行きました。
しかし、大阪に戻ると、あたりで「あみやき亭」を見かけることはありません。
大阪で焼肉といえば、リーズナブルに美味しい肉を食べれる、京橋の「松井」、あるいは道頓堀の「岡本」、あるいは南森町の「万両」が真っ先に思い浮かびます。
あみやき亭。
すっかり忘れていました。
3
それが、年明け、正月明け早々、「一番乗り」で午前7時30分に決算を開示する会社。
あみやき亭、の文字。
上場企業ということも知りませんでした。
しかも。名古屋市の春日井市が発祥の地で本社がある会社。
それが。なんと。
日次決算、とは!
飲食店でそのような財務管理をしているのはすごいことではないでしょうか。
社長の方針があってのことだと想像します。
経営管理。
「原価率などを毎日計算し、日々のデータを集計しているという」
第3四半期決算短信は8頁ものです。
すごいです。
サイトをみると、愛知・岐阜・三重のほか、東京、神奈川、埼玉、千葉と店舗があるようで、229店舗を有するようです。
いったいどのようなシステムを導入しているのか見てみたいです。
4
2016年。
20代の頃は、「結果がすべて」という言葉に対して違和感を覚え、いやいや経過が大事だし、経過が楽しいのではないかと思っていました。
40代も半ばとなると。
やはり、結果がすべてだし、数字が大事と実感として思えるようになりました。
1分1秒、1円にこだわっていこうと新年、気持ちも新たにしていたところ、「あみやき亭」の日次決算の報。
経営の姿勢が行動に出ていて清々しい思いとなりました。
1分1秒、1円にこだわる、執着するという思いをどこでどう行動に表すか。
「丸い数字で」というのを禁句にするか。
1秒、1日にこだわろうとする中、相手の動きが遅いとイライラしますが、相手のいることなので急かして首根っこを掴み動かすこともできず。
そうした経緯は、すべて事件のカルテに記録して、工程管理ではありませんが、何が原因で進捗が遅いのか後で分かるように管理しています。基本的にはメモ魔の方です。
(おわり)
*
1分、1秒にこだわろう!というのは、あまりこだわりきれていなかったから。ちなみにこれは心拍。健康にもこだわります。
40歳過ぎて。いつ、ある日突然、死んでしまったり、あるいは病気になって健康を失うか明日をもしれないという思いを実感できるようになったから。
睡眠第一で、毎日100mダッシュの思いで時間を過ごしいる気がします。
でも、緩めるのも大事。ハード、イージー、イージー、ハード。
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