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2016年1月

2016年1月10日 (日)

最低賃金法ー医療法人の窮状と本屋さんの窮状、そして弁護士ー

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*堀川戎に行ってきました。1円、1秒にこだわろうと、お賽銭は1円にしました。

 28年1月9日土曜日の夕刊に小さく掲載されていた記事。

 「大阪の医療法人 賃金不払い容疑」「理事長を書類送検」。

 たった13行の記事です。

 医療法人が歯科医院を経営していたところ、勤務する歯科医師に賃金をし払わなかったとして、大阪中央労働基準監督署がその医療法人と70歳になる理事長を最低賃金法と労働基準法違反の容疑で書類送検したというものでした。

 最低賃金法という法律があり、地域別の最低賃金が決められ、これ以下の賃金は合意しても無効とされています。

 また、最低賃金額以下の賃金を支払う使用者には罰則規定があります。

 さらに、この法律を執行する労働基準監督官などには、司法警察職員の職務を行う権限が認められています(法33条)。

 ちなみに大阪府内の事業場で働くすべての労働者の最低賃金は、平成27年10月1日以降は、時間あたり858円とされています。

 

 この歯科医院での歯科医の賃金は一体いくらだったのか。しかも、それすらも払われていなかったのでしょう。

 新聞報道では、「理事長は『資金繰りがつかなかったと』と容疑を認めている。」と書かれています。

 歯科医の経営がうまくいっていなかった、つまり、患者が来なかっただけなのでしょう。法人の場所は、天王寺区のようです。

 歯科医院の経営難の話は昔からよく耳にします。ただ、もちろん近隣から多くの患者を集め、経営としてはうまくいっているところもあるかと思います。

 土日営業、夜は10時まで診療を受け付けいてる、当たり前ですが、技術は確か、さらに、親切に親身に説明してくれる、スタッフや医院内は明るく、清潔などなど。

 つまり。差別化、選ばれるための努力をしている、それが功を奏しているということです。

 そのような中、こうしたことを全く考えず、実行することなく、漫然と開店しているだけでは、患者は他の医院へと離れていき、「資金繰り」に窮することになるのはある意味、目に見えています。

 70歳の医療法人の理事長。おそらく医師かとは思いますが、医師の資格はあっても、残念ながら、経営の才覚がなかっただけだと思います。

 昔でしたら、それでも十分に経営して行けたのでしょうけど。

 どこかで聞いた話です。

 そう。弁護士業界も同じだと思います。

 司法試験に合格すれば、なりたい弁護士になれて、就職し、数年の経験を経れば、独立し、普通に従前どおりに働いていれば、「事務所経営」ができました。

 しかし。司法試験の合格者数が、私の頃の1997年、700人から、2015年、約2000人と倍増しています。

 そのような状況で、弁護士を利用する人には、選択肢が多く用意されることになりました。

 会社として顧問契約をしていても、さらにより親切で、サービスが良いと思え、しかもより安い弁護士が登場すれば、当然、乗り換えます。

 弁護士の品質をどのようにして測るのかという問題はありますが、それはさておき。

 医師が経営に失敗することが珍しくないように、弁護士、法律事務所の経営の失敗ケースが普通に出てくる日も近いと思います。あるいはもう出ているのか。

 

 変われる者だけが、生き残れる。

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 とある雑誌を買って読みたい思い、どこで買おうかと考えた時、選択肢は、Amazon、あるいは梅田でポイントのつくジュンク堂が思い浮かびます。近所の本屋さんは、思い浮かんでも、他社と比較した時、わざわざその店に買いに行く理由が思い当たらず。

 もっと自店舗に来てもらう理由が思いつく努力をしたらいいのになと、残念とつくづく思いました。

 街の本屋を応援したいけど、そこで何も変わらずぼーっと佇んでいるだけの人を応援する気力は湧きません。

 頑張っている人を応援したいというのが人の気持ちです。

 

 弁護士としても。

 頑張っている人、成長しよう、自分が変わろうとしている企業、人を応援しています。

 周りの環境が悪い、相手が悪いと人のせいにしているだけの人には共感しません。嘆いて、悪態をついているだけの人からは運も離れていきます。

 ただ、そういう人にはそういう人が集まってきます。

 弁護士と依頼者の関係も。類は友を呼ぶの法則が当てはまると思うこの頃。

 弁護士を17年近くしてきて。依頼者の方々にはつくづく恵まれてきたと、自分のこれまでの幸運に感謝しています。

 これから。今までの依頼者の方、未来の依頼者の方にどのような貢献ができるのか。

 2016年、今年。

 仕組みを作り出していきたい、さらに変わり続けたいと思います。もがきながら。

(以上)

 

 

 年末年始の休みを利用して、日本海側のカニのお宿へ。値段とサービスについて、考えさせられしまた。中途半端な料金を出すなら、いっそのこと高めの金額を出して、揺るぎない満足を得たい。しかし、高すぎるようでもダメ。
 このお金を出しても満足と納得いくサービス。飲食店へ行くといつも、心揺れます。
 500円もらっても食べたくない店もあれば、5000円で大満足を感じる、5万円だすと5万円でこれかと不満足を感じたり。難しいですね。
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2016年1月 8日 (金)

日次決算の心意気

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 正月明け、日経の朝刊。

 上場企業の2015年4月~12月期の決算発表が4日から始まった、と。

 そして、「一番乗り」は、午前7時30分に決算短信を開示した焼肉チェーンのあみみき亭との報。

 

 「あみやき亭」。

 国税不服審判所の名古屋支部で働くこととなったとき、大阪から名古屋に引っ越しをしました。

 その時、結局2年数ヶ月にわたり暮らしたのは、新大阪駅から名古屋駅に向かう際、名古屋駅の手前を流れる川、庄内川の近くの名古屋市中村区というところでした。「アイコ16歳」を書いた作家の出身高校、中村高校の近くです。

 そして、近くには、でかでかと赤く、名古屋にしては派手な看板が目立つ、1階は駐車場で2階が店舗という郊外型の飲食店、「あみやき亭」がありました。

 名古屋で暮らす間に、何回か行きました。

 しかし、大阪に戻ると、あたりで「あみやき亭」を見かけることはありません。

 大阪で焼肉といえば、リーズナブルに美味しい肉を食べれる、京橋の「松井」、あるいは道頓堀の「岡本」、あるいは南森町の「万両」が真っ先に思い浮かびます。

 あみやき亭。

 

 すっかり忘れていました。

 それが、年明け、正月明け早々、「一番乗り」で午前7時30分に決算を開示する会社。

 あみやき亭、の文字。

 上場企業ということも知りませんでした。

 しかも。名古屋市の春日井市が発祥の地で本社がある会社。

 それが。なんと。

 日次決算、とは!

 飲食店でそのような財務管理をしているのはすごいことではないでしょうか。

 社長の方針があってのことだと想像します。

 経営管理。

 「原価率などを毎日計算し、日々のデータを集計しているという

 第3四半期決算短信は8頁ものです。

 すごいです。

 サイトをみると、愛知・岐阜・三重のほか、東京、神奈川、埼玉、千葉と店舗があるようで、229店舗を有するようです。

 いったいどのようなシステムを導入しているのか見てみたいです。

 

 2016年。

 20代の頃は、「結果がすべて」という言葉に対して違和感を覚え、いやいや経過が大事だし、経過が楽しいのではないかと思っていました。

 40代も半ばとなると。

 やはり、結果がすべてだし、数字が大事と実感として思えるようになりました。

 1分1秒、1円にこだわっていこうと新年、気持ちも新たにしていたところ、「あみやき亭」の日次決算の報。

 経営の姿勢が行動に出ていて清々しい思いとなりました。

 

 1分1秒、1円にこだわる、執着するという思いをどこでどう行動に表すか。

 「丸い数字で」というのを禁句にするか。


 1秒、1日にこだわろうとする中、相手の動きが遅いとイライラしますが、相手のいることなので急かして首根っこを掴み動かすこともできず。

 そうした経緯は、すべて事件のカルテに記録して、工程管理ではありませんが、何が原因で進捗が遅いのか後で分かるように管理しています。基本的にはメモ魔の方です。

 

(おわり) 



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* 

 1分、1秒にこだわろう!というのは、あまりこだわりきれていなかったから。ちなみにこれは心拍。健康にもこだわります。

 40歳過ぎて。いつ、ある日突然、死んでしまったり、あるいは病気になって健康を失うか明日をもしれないという思いを実感できるようになったから。

 睡眠第一で、毎日100mダッシュの思いで時間を過ごしいる気がします。

 でも、緩めるのも大事。ハード、イージー、イージー、ハード。

 


2016年1月 4日 (月)

国会議員

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 2016年、明けましておめでとうございます。本年7月、4年に及ぶ 国税審判官の生活から弁護士業に復帰していよいよ3年目に突入、 さらにアクセルを踏み込んでスピード重視で飛ばしていきたいと 思います。カーブを曲がりきれないといったことだけないように 注意して。

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 新年早々、2016年、最初に読了した本は、新書「創価学会と平和 主義」(朝日新聞出版)でした。年末、大阪市内の市立中央図書館に 初めて行く機会があり、その際、館内をウロウロしていた時に目に ついて借りた本でした。

 佐藤優本。5年ほど前に「獄中記」を読んで以来、結構好きな作家 で、最初の頃のものは出るもの出るもの読んでいましたが、今や、 多作になりすぎておさえきれていませんでした。

 創価学会と公明党。

 正直なところ、判例タイムズや判例時報といった判例紹介雑誌 で一時期、よくその名を見かけ、その判決文から伺いしれる イメージ、さらには本の広告でのイメージ程度の知識しかありま せんでした。

 近づきがたいような違和感。この感情について、佐藤さんは 次のように表現しています。

 187頁「創価学会がともすると世間から違和感を持って見ら れるのは、『である』圧力が強い、換言すれば、『同調圧力』 が強い日本社会において、宗教団体なのに政界へ進出し、 SGIという国際組織を作り、学会員を官界、特に法曹界へと 送り出す、常に『する』、つまり生成(英語のbecoming, ドイツ後のWerden)という原理で動き続けてきたからでは ないだろうか。」


 なるほど、と思いました。

 2015年の消費税の軽減税率の導入。今の日本の消費税法 を考えたら、法律上の仕組みとしても、あり得ないかと 思います。

 また消費税として徴収した税の使い道、財源としての 消費税を考えても、軽減税率の対象となった取引によって 得られなかった分をどこで埋め合わせするのか。

 すべてがますます歪んでいくだけてはないかと思われ ます。これは、おそらくわかっていて、目先のわかり やすさを優先しただけだと思います。やってはいけない ところで妥協した結果かかと。

 

 そこで、公明党と自民党。今の日本で、法律を作る力 を持った集団の論理、文化を理解しておく必要がなると、 改めて実感することができました。


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 2016年夏、参議院選挙があります。

 もう少し、今の自民党と公明党について勉強して みようと思います。

 丁度昨年、立花隆の「田中角栄研究 全記録」 (講談社文庫)の上巻を読み終わり、今、下巻を読んで いるところでした。昭和40年代、1970年代の日本の 政治。  小佐野賢治や児玉誉士夫、さらにはM資金まで!当時、 国税庁も絶対に裏で手を握っていたわ!といった怪しげ な世界。これがほんの30年前程度の日本の政治。

 さて、今はいかに、といったところです。

 1月4日、6月1日までの会期で通常国会が始まり

ました。

 (日経14日夕刊から)

 衆議院

   自民党             291

   民主/維新/無所属クラブ    93

   公明党              35

   共産党              21

   おおさか維新の会         13

   改革結集の会            5

   生活の党と山本太郎となかまたち  2

   社民党/市民連合         2

   無所属             12

   欠員               1

  参議院

   自民党            111

   民主党/新緑風会           51 

   公明党             20

   共産党             11

   おおさか維新の会         7

   日本を元気にする会/無所属会   6

   維新の党             5

   日本の心を大切にする党      4

   無所属クラブ           3

   社民党/護憲連合         3

   生活の党と山本太郎となかまたち  3

   新党改革/無所属の会       2

   無所属              5

 選挙制度って今のところ、人類の叡智の結晶と思われます。











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 * 年末は、AKB48の総監督、高橋みなみさんの「リーダー論」
  を読みました。
   4年前、たまたま見たYouTubeで大勢の女の子の中、一人
  眼差し強い人がいて、この子はなんだと思い注目したのが、
   その後の私のYouTube、AKB地獄の始まりでした。
   高橋みなみと大島裕子の見分けもつかなかったのに。
   高橋みなみ、周りをよく見て、自分を相手に合わせる24歳。
   すごすぎる。

			

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