皆で成長しよう、という意思と行動とー「わくわくサロン デイサービス」という場の力ー
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年が明けて1月10日の出来事。
10数年前にひょんなご縁から知り合い、その後、今も、医療関係者やテレビ局関係者、そして弁護士の私と、職業的にはそれぞれ接点がありそうでなさそうといった不思議な者達で、年に数回、会食をしている、大事な人たちとの集まりがあります。
共通の話題がなさそうですが、なぜかいつもてんでバラバラな話題でかなり盛り上がり、笑いに包まれたまま、夜もかなりふけてから名残惜しく散会しています。
その中の一人の先生、医師、私にとっては人生の要所要所で大事な示唆をしていただいた人生の師匠である中野佳世先生が、還暦も過ぎてから!、堺市は百舌鳥八幡駅から徒歩3分のところに、「わくわくサロンデイサービス」 という施設を建設し、運営を始められました。
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ご自身の思いを形にしたデイサービスというだけではなく、土曜日などには、その明るい光が差し込む、木に包まれた高い天井の空間を解放し、スイスから日本にと演奏旅行に来ていたバイオリンを主体としたジャズバンドの無料演奏会を開催したりといった、地域と繋がろうといういろいろなイベントを企画、実行されていきています。
いつもその人との綱がりの広さ、ネットワークに本当に驚くのですが、今回、1月10日に開催された、大阪府立大生の皆さんとのコラボ、「OPU for 3.11 ネットワーク」 主催による「わくワーク」第8回のお楽しみイベント、「餅つき大会」に初めて参加させていただきました。
そして、防災の思いで動く、若い20代の方々の組織力、持続力、行動力、企画力、実行力に本当にしびれたのですが、何よりも、中野先生を中心とする、中野先生の力だと思うのですが、この「わくわくサロン」という場の非常に、非常にボジティブな場の力を改めてビシビシと感じて、驚嘆しました。
本当に気持ちのいい人々が集まっているのを実感しました。
まるでスポーツジムに流れる、皆が前を向いて、少しでも進歩しようと地道な努力を続ける場と同じ空気でした。
年明け早々、場にいた他の皆さんからもすごくエネルギーを頂いて、そわそわした余韻に浸りながらその日、家に戻りました。
わたしはというと、ついていただいた餅を美味しく頂き、同じテーブルになった学生の方や、ご近所の方々の話を聞いて、充実感を得ていただけなのですが。
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そして。お礼のメールを先生にしました。
そして。先生からのお返事のメール。
さらに驚いたのは、ただ単に場所を学生さんたちに貸しているだけというのでは当然なくて、いろいろな打ち合わせや準備が必要であって、それは簡単ではない、しかしそうした事柄も含めて、学生も先生ご自身も、「成長」することにつながる、そうした思いがあるからこそ第8回となる今まで続けられているとの想いを書かれていて、そのメールの内容に頭を一瞬、くらっとしたような衝撃を受けました。
「成長」という言葉がとてもとても新鮮で、年なんて関係なく、現状に甘んじることなく、成長を求めて行動されている!
20歳近く年は離れていますが、先生の方が、まだまだ行くよ!という若い人のようだ、自分はどんな想いで何を今、人と共同作業としてやれているのかと振り返り、愕然としました。
確かに、今、異業種のいろいろな方と、弁護士の本業以外のところで、異なる仕事や研究会・勉強会等に参加させていただき、刺激を受け続けいてます。しかし、それを「成長」といった、しかも自分だけでなく、他の人との切磋琢磨といった、人としてのスパンとしてはあまり見ることができておらず、だんだん目の前のこなすべき作業のようになっていたかもしれません。
人間一人でできることなんて、人間一人の頭で考えていることなんて、本当にたかがしれている、異なる人間が集まったチームの力が一番強い、といったことを学んだ国税不服審判所という組織での4年間でした。弁護士一人なんて、蟻一匹と同じです。
なのに。そして。いざ、一人の弁護士に戻ったとき。この6カ月ほどの間。一人でできることしかやっていなかったように思います。
というか、共同作業をしていても、気持ちは一人だったような気がします。
なぜか。
楽、だからです。
一人だと、他者との調整、妥協といったものは必要ありません。
国税不服審判所での4年間。学ぶことも多かったけど、組織故の腹立たしさ、苛立ちのようなものがなかったといえば嘘になります。「船頭多くして船山に登る」といった言葉を思い浮かべ、一人で処理した方がよっぽどよい仕事ができるのではないかと思ったことさへありました。
だけど。
先生の言葉にハッとさせられました。学生の方々と共に成長しようという姿勢。
我が身を振り返り、このままでは、一人では、ストレスもないけど、そのために「成長」することもない!と頭がくらっとしました。自分は今の自分のまま変わることなく、つまり成長することもない。
愕然としました。
そして。布団の中に入ったときに頭に浮かんだフレーズ。
LOVE Trouble
困難、どんと来い。
摩擦、トラブルから逃げず、トラブルを回避することなく、頭から突っ込んでいきます。
今年の目標、まだ決めていませんでしたが、「成長」、そして、そのために、LOVE Trouble、困難は成長の好機、自分が変わっていくこと、それが成長、ということでやっていきたいと思います。
自分が変わらない、自分は自分のままというのは、成長ゼロということです。
いろいろな方と知り合い、コラボレーションして、一人ではできないことをしていきたいと思います。
その過程でいろいろトラブルに見舞われることでしょうが、そんな時はこれが「成長」の機会、これをどう乗り越えるか、自分がどう変わるかで、その後の楽しみが違ってくると発奮したいと思います。
2015年、ガンバリマス!
どうぞよろしくお願いいたします。
(おわり)
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