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2014年11月 4日 (火)

「これが私のレンガだ」

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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NE956V6KLVRB01.html

ブルームバーグ日本版から。

 性的指向を公表すること、Appleという世界的大企業のCEOが、なぜプライベートな事柄である自身のこと、ゲイである、ということをあえて世界に公表するのか。

  「それでも、今でも多くの州には性的指向だけを理由に従業員を解雇することを認める法律がある。ゲイだという理由で大家から立ち退きを迫られたり、病気のパートナーを訪ねることや遺産の相続を妨げられたりするような場所もたくさんある。数えきれないほどの人々が、特に子供たちが、性的指向のために毎日恐怖や虐待に直面している。」

 この現状に心を痛め、自分ができることをする。

 「人生における最も大事な問い掛けは『自分は他人のために何をしているか』だ」というマーティン・ルーサー・キング牧師の言葉を深く信じている。」

 「もしアップルのCEOがゲイだという話を聞くことによって、自分自身を受け入れることに苦労している人が助けられ、孤独を感じている人が慰められるなら、私のプライバシーを犠牲にする価値があると考えた。」

 

 社会の中での少数派故の苦悩は、LGBTといった性的指向故だけでなく、他にもいろいろと当然あります。

 ベビーカーを押す親、車椅子と段差、エレベーターの有無、グッド オールド ボーイズ ソサエティの中の女性などなど。

 各人の生きにくさに対して、もちろん自分も抱えるであろう生きにくさに対して、自分のためになにができるか、人のために自分はなにができるのか。それを考える。そして考えるだけでなく行動すること。

 それが「レンガを積む」ことなんでしょう。

 このニュース。

 自分は今の地球に生きている人類の一人なんだというのを思い知った気がします。

 近くの町では7歳の子供が親に鎖で繋がれ、近くの河原ではテント暮らしの人がいて、遠くのアフリカ大陸では女の子は学校へ行くのを禁じられ、病に苦しみ、今日の食事もなく、飢えに苦しみ、経営者は来月の給料の支払いに怯え、妻は夫の暴力に怯える。

 問題は山積です。

 自分は何ができるのかを考え、自分ができることをやっていくしかないんでしょうね。

 といったことを日々、心に刻み付けるために、ティム=クックさんは、オフィスに、マーチン=ルーサー=キング牧師やロバート・F・ケネディの写真を飾っているのでしょう。

 「私が毎朝オフィスに到着すると、キング牧師とロバート・F・ケネディ氏の写真が私を出迎える。」

 「彼らの写真を見た時、他者を助けるために小さいながら自分にできることを私もしていると感じることができるだけだ。私たちは正義に向けて陽の当たる道をともに進んでいる。れんがを一つ一つ置きながら道を作っていく。これが私のれんがだ。」

 

(おわり)

* 生きている限り、地球の重力を感じて前に進み続けるしかないんですよね。

 ある日の坂道。ジョギングは楽し。

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