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2014年11月25日 (火)

GOOD OLD BOYS SOCIETY と LGBT と。

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 平成26年11月25日の日経新聞の朝刊。

 「LGBT就活支援の輪」「国内企業も意識的改革」「大阪ガス パンフに『応援』明記」といった特集記事が掲載されていました。

 http://www.osakagas.co.jp/company/csr/beginning/diversity_policy.html

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 また、ちょうど社会面には、厚生労働省等の広告が掲載されていました。

 「公正な採用選考を行いましょう」

 その趣旨としては、「採用にあたり身元調査を行うことは、就職差別につながるおそれがあり」というものです。

 本人ではどうしようもできない事柄を基準に、民間企業であっても、採用基準としてはいけないということです。

 例えば。性別、年齢、人種といった事柄。

 憲法は、国家権力を縛るためのものですが、14条に次の通り書かれています。

 「人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、・・・差別されない。」

 では、性的志向では、どうでしょうか。

 そもそも個人的には、性的志向、つまり、同性愛、異性愛、両性愛、性同一性障害などなど、そのようなことで誰かに何か具体的な迷惑をかけることでもない以上、なぜ問題になるのか本当は、さっぱり理解できないのですが、これまでの最近の日本の世の中、特に、当事者の利害が著しい勤務先などでは、そもそも性的少数者であることがわかると採用してもらえない、あるいは、採用されても、例えば、ゲイだとわかると職場で上司あるいは同僚、あるいは後輩からの、他の人に対するのとは異なる対応をとられて居づらくなって辞めざるを得ない、といったことが少なくはなくて、問題になっていると思わまれす。

 「LGBT」、いわゆる性的少数者と言われる人が、なぜこのような目に遭わないといけないのかさっぱり理解できませんが、多数派の人の少数者に対する、異端の目、不快感、傲慢さ、いじめたくなるといった人間の醜い性質が吹き出てしまうのだろうと思います。

 生きていくにはお金が要る、稼ぐには、雇われるか、自分で営業して稼ぐしかない。

 その「仕事」という面において、この性的少数者であるがゆえの差別をまず、なくしていこうというのは、「多様性」「ダイバーシティ」といった言葉に連なる面もあるようです。

 具体的理由のない差別・区別をなくしていくことと、多様性の確保・尊重。

 日本IBMで取締役執行役員を務められた内永ゆか子さんの著書を読んだことがあります。

 そこでは、東京大学を卒業後、日本IBMに入社したが、男性社会で、女子は超少数派で、その中でどのように生き抜いていったのかが記されていました。

 「日本企業が欲しがる『グローバル人材』の必須スキル」

 *この本は、本当にタイトルの付け方に失敗した本です。もっと違うタイトルをつけたら、もっと多くの人に読まれるのにと残念。

 

 内永ゆか子さん

 https://www.j-win.jp/guide/comment.html

 *いま、まさに「ダイバーシティマネジメント支援」の活動をされています。

 

 その著者の中で表されていた言葉。

 「GOOD OLD BOYS SOCIETY」

 当時、なるほどと膝を打ちました。

 23歳かそこらで大学を卒業し、ひとつの会社だけで、10年、20年、30年と勤務する、またその際、会社の中の人とばかり付き合い、その他の世界の人と付き合わない。

 そんな、多数派の男性ばかりで50代となり、そんな人ばかりで構成されている会社の役員会。

 まさに、古き良き男性社会?「GOOD OLD BOYS SOCIETY」

 同じような経験を積み、同じような価値観の中で、少数派は奇異の目でみられて、軽く扱われたのではないかと想像されます。

 そのよう中、内永ゆか子さんは、どのようにコミュニケーションをとっていったのか。そのようなことが書かれていました。

 会社法が改正されます。

 社外取締役を入れろ、入れないなら入れない理由を説明しろ。

 

 また、多様性という名のもと、日本の企業の中でも、LGBT等に対する偏見差別の解消の動き、これらは同じ根っこをもつように思います。

 いいのか悪いのかはわかりませんが、「GOOD OLD BOYS SOCIETY」の行き詰まり感からのものだと思います。

 

 立場が変わればものの見方が変わる、ものの見方が変われば、気づかなかったことに気づく、視野が広がる。

 平成11年に弁護士登録をして、平成22年まで、ひたすら弁護士業をしてきました。

 そこから。

 5万6000人を擁する、日本の巨大行政組織の一端を担う国税不服審判所で4年間、働きました。

 

 得たものは、税法の知識と経験というにとどまらず、国の視点、国税庁の視点、司法とは異なる行政の視点、国家公務員の視点、男性社会、まさに「GOOD OLD BOYS SOCIETY」における少数者としての視点、異なる企業文化の中での少数者の視点などなどなど、貴重な視点です。

 文字通り、少数派です。女性であり、弁護士であること、途中入社組。

 当初、頭の中でグルグルしていた言葉は、STINGの歌でした。

 I'm an Englishman in New York .

 そこは、ニューヨークでもなければ、私はイギリス人でもく、そこは名古屋で、私は大阪から来た三重県人でしたが。その中での少数派で、異文化圏からの異邦人でした。

 

 その自分の経験に照らしても、日本の大きな企業の「GOOD OLD BOYS SOCIETY」からの離脱は、とても可能性を秘めたことだと思います。

 

 4年間の任期付国家公務員の生活の中で、自分も、弁護士業の中にいて、ある意味、限られた価値観の中で生きてきたことを実感しました。

 一度、離れて、高い視点をもって、それまで見ていたものを見るのは、新たな可能性に気づくとても良い成長の機会です。

 企業の、風を見る傾向とLGBTへの差別解消とを結びつけることに賛否は別れるのでしょうけど。

(おわり)

R1028438*なぜ、15人の最高裁判事だけは、15人全員が職業裁判官だけで構成されていないのか。

 立つ位置を変えて、高い視点をもつと見えなかったものが見えてきます。それに対応できる人と、拒絶反応を示す人に分かれるとは思いますが。


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