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2010年1月15日 (金)

雑誌・新聞/刺激・出会い/まあ、結局、人が面白い【松井】

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 今年、なんとか週に一度はブログをアップするようにしようと思いながら、やはり昨年から始めたツイッターの影響か、貯めて貯めてブログの記事とする前にちょこちょこと思考をツイッターで吐き出してしまい、なかなかブログ記事を書こうというだけのマグマが貯まりません。
 たわいのないブログですがほそぼそと書き続けていると、結構、人との出会いや接点が出来て、会わなかったであろう人とお会いしてお話できる機会ももたらしてくれたブログなので、やはりこのままほそぼそと続けていきたいとは思っています。
 弁護士としては、もっと法律や判例のことなどを語るべきなのかもしれませんが。。。


 日常の中でちょっと感動するようなことがあるのは、何か新しい話、出来事に触れたときです。
 それがどのようにもたらされるのかは、実際、限られていると思います。
 まず、人の口からか、それ以外。
 それ以外になると、ネット、あるいは新聞・雑誌といった紙媒体しかないかと思います。あ、ラジオもありますが。
 この紙媒体でいうと、私は小学生のころから新聞、雑誌好きでした。活字があると読まずにはいられないという感じです。ただ、回りの法律家の友人では本当の活字中毒者というのが多くいます。
 今は、新聞は朝日新聞と日経新聞を購読し、雑誌は数誌を定期購読すると共に、新聞などの広告欄や本屋さんでざざっとどんな雑誌があるのかを流し読みしています。
 そういった中、この1週間で久しぶりに、感動する雑誌記事や新聞記事を目にすることができました。


 一つは、「ヴォーグニッポン」2月号。

 宿泊先のホテルの部屋に「GQ」と共に置いてあったものを何気なく手にとりパラパラと頁を繰りました。
 すると、格好よくお洒落した上野千鶴子さんの写真と共に、上野千鶴子さんへのインタビュー記事が載っていました。
 またさらには、青森の森のイスキアの建物を背にした佐藤初女さんの綺麗な写真とそのインタビュー記事も!
 驚きました。ファッション雑誌ってファッションばかりだと思っていたからです。今年の流行はコレ!だとか、この小物が素敵!とか。人物に焦点を当てているとは思いませんでした。

 上野さんのインタビューは、やはりとても深く、心に染み入るものでした。人の人生というのは、10代、20代、30代、40代、50代とそれぞれの時があって、本当に川の流れのようだなと実感していたところ、まさにそういったことに触れた記事でした。人の一生の起伏について思いを馳せました。

 そして80歳を過ぎた佐藤初女さん。相変わらずお元気そうで、凛とした姿でした。数年前に大阪に講演に来られたときにお目にかかり、その後、思うところがあって少しだけやりとりをさせていただきました。ただ、優しいというだけではない、物事のすべてを飲み込むような強さを感じさせられた佐藤初女さん。

 自分が身につけるものについて全くこだわりがないわけではないけど、ことさらにお洒落に気を遣うということもなく、好きなものを好きなように着ていました。
 ただ、「ファッション」というのは、まさに生き方そのものが「ファッション」であってその人の内面が表面に出るものであって、「ファッション」雑誌というものに対して誤解があった自分が分かりました。「ファッション雑誌」は「生き様雑誌」ですね。結局、「人」です。ファッションが面白いというのは人間が面白いということのなのだと改めて分かりました。
 ヴォーグニッポンは、結構素敵な雑誌だということも分かりました。大阪に戻ってから、早速、この2月号を買ってみました。ついでに、これも普段なら買わない、「日経ウーマン」に「婦人公論」も。勢いって大切です。

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 そしてもう一つは今朝の日経新聞の文化欄です。
 日経新聞は、朝刊も夕刊も文化欄が朝日新聞よりずっと中身があって、個性的で、充実しているなと思いながらいつもチェックしていたのですが、今日も驚きの出会いを味わえました。
  
 「たったひとりの映画賞」ということで、映画ジャーナリストの大高宏雄さんの記事です。
 衝動に突き上げられて、一人で映画賞を作った方です。
 素敵な文章。
 「人生にはしばしば、行き着く先も考えず発作的に行動する瞬間がある。」
 
 そのとおりだと思います。
 そしてそれがあるからこそ、生きていて自分でも面白いなと思えます。思い当たることが私にも4つ、5つあります。
 
 「誰かが自分を見ていてくれる、という希望は人に勇気を与える。」
 そういう根底の気持ちから、一人、映画賞を作った大高さん。

 朝、この一文を読み、自分の中の血が熱を帯びるのを感じました。
 こうでなくっちゃ、と。


 ヴォーグニッポンの編集長も、この日経の文化欄の担当者の方もそれぞれ、大きな流れからはちょっと外れているかもしれないけど、でもしっかりとそこに存在するものに光を当て、取り上げる。その姿勢、そういうった紙媒体があり、そのお陰で自身も素敵な出会いに刺激が得られること、そのことに改めて幸せを感じることができました。
 少し弱っているのでしょうか、私。。。
 お風呂のお湯の暖かさに感動できるという「ホームレス中学生」の麒麟・田村さん。
 
 こういう雑誌や新聞記事を目にすることが出来ることにありがたいと思いました。

 それもこれもたぶん。塩野七生さんの「ローマから日本が見える」を正月、読んでいたからだろうとは思います。ローマ時代、生きるのも大変な時代。100年単位で歴史が塗り替えられていった時代。
 ああ、この時代に生まれていて、今、なんとかここまで生きていて幸せだとふと思うことが出来ます。
 まあ、それもいつまで続くかですが。。。
 明日死ぬかもしれないと思って、自分が出来ることをやっていきます。がんばります。

(おわり)

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