身の回りの嬉しい話し【松井】
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ブログの更新を怠っていますが、この間、法律の業界でも、自分の身の回りでも、いろいろなことが起こっています。
今回は、雑記的な身の回りの事柄について(いつもか。)。
2
ここ1、2週間ほどで嬉しいことがいくつも起こっています。
先日は、四国の地方新聞社で働く記者の友人から嬉しい電話がありました。
応募していたフルブライト奨学生のジャーナリストプログラムに見事合格したというのです。
フルブライト奨学金 http://www.fulbright.jp/grant/p-jour.html
彼女は、大学の時以来の友人なので、18歳からかれこれもう20年以上のつき合いになります。
関西大学法学部を卒業後、国際法を専攻して京都大学大学院に進学し、その後、ジャーナリストの道に入りました。
最初は、今は亡き、元読売新聞大阪本社社会部の部長で、黒田軍団と周囲に言わしめた黒田清さん主催の「黒田ジャーナル」で働き始めました。
そこには、今は、独立して活躍されているジャーナリストの大谷昭宏さんも黒田さんの部下としていて、二大巨頭の下で「記者」としての取材力と表現力に磨きをかけました。 その後は、場所を移して、九州方面で著名な新聞社、西日本新聞で取材記者として活躍します。
そして、もともとの出身地であった四国に戻り、四国の地方新聞社で取材、報道をしています。
東京ではなく、地方で何を発信できるか、何を発信すべきなのか。取材記者としていろいろと悩み模索があったようです。
そこで40歳を前にして再度、トライしたのがジャーナリストプログラムだったようです。
四国の新聞社からは初めての選出ということで、アメリカで研究した成果を四国に戻って、四国に対し、どのようにその得たものを発表し、還元するのか。楽しみです。
彼女の挑戦をおそれない勇気とその彼女を応援する新聞社。広告費の削減等のために経営基盤が危うくなっていると言われる新聞社が多い中、収縮していくだけでなく、敢えて打って出る姿勢。
四国徳島では、「葉っぱビジネス」が脚光を浴びました。発想を変えてみる、視点を変えてみる。そこから、地方からも大きなうねりが発生する。
日本では四国の時代がやってくるかもしれません。
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もう一つ、嬉しかったこと。
知り合いの神戸三宮の路上を主な舞台とする、ミュージシャン、信政誠さんが新たなCDを全国発売したということです。
http://www.eonet.ne.jp/~nobumako/top1.htm
最初、YouTUBEでその歌声を聞いて、これは本物だと思いました。単に歌が上手い、声がいいという人は周りでもいくらでもいますが、ミュージシャン、歌手として成功するには、その人ならではの魅力的な歌声というものが必須だと思います。
その必須の要素を感じました。
aikoや、矢井田瞳、平井堅、yuiなど、皆さん、その人にしかない魅力的な歌声の持ち主です。
信政誠さんにもそれを感じました。
だからずっと応援していたのですが、11月25日、ようやく全国CDデビューを果たしました。
良いものは人に紹介したい、知って欲しい、喜びの感情を共有したい。
そんな思いで、もっと多くの人に彼の歌声を耳にして欲しいと思います。
Nobumako Standard
* thanks のところに名前をクレジットしてもらっています。ありがとう!
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最後に。最近嬉しかったこと。
これも、その動向を見守り(笑)、ぜひまたお店を始めて欲しいと願っていた知人の方が、以前お世話になっていたというオーナーに声をかけてもらって、新たにオープンした店の責任者として頑張っているということです。
一時は自営業的な仕事はもうやめて、毎月、定額の給料がもらえるような安定した仕事に就きたいといったことも口にされていた方ですが、やはり接客業が好き、自分が任されたお店でお客さんを楽しませていきたいという思いがあったようです。
そして、声をかけてもらって、オープン準備から参加し、今回、無事に新規店舗オープンの運びとなったようです。
「あそこに店を出すんですよ。」と言っていたとき、そのあそこをのぞいてもまだテーブル一つなく、本当にあそこに店がオープンできるのだろうかとだんだん心配にもなっていました。
それがこの12月1日、無事に新規オープン。嬉しい限りです。
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フルブライト奨学金を得てアメリカに旅立つ友人も、全国デビューということで本当に、ようやく大海原にこぎ出していく信政誠さんも、そして心機一転、喜びに満ちて店舗オープンさせた知人も、みんな、頑張って成功して欲しいと思います。
それぞれに何らかの形で関われて、お役に立てたことは、非常に光栄です。
twitterを始めて、東京や名古屋、地方の弁護士さんや、あるいは家庭裁判所で調停委員をされている方などとやりとりをさせていただいています。
その中で、調停委員をされている方がこのような趣旨のことを仰っていました。
幸せになりたくて家裁のドアを叩く方が、幸せを掴むお手伝いをするのが家庭裁判所の調停委員なんだ、と。
人として、やはり、人が幸せになる手伝いが出来るというのは、それがまた人としての自分の幸せなんだと思います。
仕事も、弁護士業も同じです。
一人では、自分だけではどうにもならない問題を抱え、何か前進があればとの思いで法律事務所のドアを叩く方々に対し、力添えをして、共に問題に取り組み、最後は晴れ晴れとした顔で別れるのが喜びです。
ただ、長いおつき合いになることも多いその過程で、私自身の人間としての弁護士としての未熟さなどから、不満、不信をもたれることもあるかもしれません。
時には、依頼者を見る目がなかったということで本当は弁護士としては非常に恥ずかしいことではあるのですが、やむを得ずに当職の方から辞任させていただくこともありました。
ただ、相談を受け、依頼を受け、受任させていただくときの気持ちはいつも同じです。 何とか問題を解決して、最後、笑顔で帰ってもらえるようにお役に立ちたい、一緒に問題に取り組み、何が何でも解決する。
私もまた、友人達のように、おそれずに前に一歩進んで行きたいと思います。
(おわり)
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