自分に「てこ入れ」【松井】
1
小山薫堂さんの特集がテレビ番組でやっていました。見るともなく見ていると。
「勝手にてこ入れ」という言葉を仰っていました。
世の中、いろいろなことに出会ったとき、自分ならこうするという発想を常に持っている、自分で勝手にてこ入れをしちゃうという話です。
また、カメラを持ち歩いているということで、ホテルなどに泊まったときは朝、カメラをもって近所を散歩する、と。
「カメラ」という道具をもつことによって、探し出そうという意識が強まり、行動が変わるといったことも口にされていました。
「カメラ」という「道具」を持つことによって、撮るという行為に前のめりになり、空白を埋めようとする「てこ」が入るのだと思います。
2
最近、自分にいくつか「てこ入れ」しました。
思考パターンを変えることが出来れば、行動パターンも変わり、劇的に変わることが出来るのでしょうが、なかなかそうはうまくいかないので、「道具」を使って自分に「てこ入れ」です。
1つ目
パソコンのキーボード です。
成蹊大学の教授、人気ブログshiologyで著名なshioさんおすすめのキーボードです。
前からshiologyでは絶賛されていたのですが、見た目もなんだかピンと来ず、これにはなかなか感性がひっかかりませんでした、正直なところ。
しかし先日、吉祥寺にあるshioさん研究室を訪問させていただく機会があり、その際、実物を触らせてもらいました。
違う!
キーボードでこんなにパソコンに文字を打ち込む感情が違ってくるのかと驚きでした。
なんだか楽しいのです!
思うに、靴のMBTシューズを履くとなんだか楽しくなってやたら歩きたくなるのですが、それと同じ回路です!つまり、ドクター中松のジャンピングシューズなのです。
キーボードをパチパチ打っていて、楽しい、つまり、「打ちたくなるキーボード」だったのです。
皆さん、これはぜひお近くのお店で実物を打って試してみてください。
キーボードってよく考えたら、この仕事をしている限り、ペンのようなものです。2万円だす価値がありますので。
2つ目
万年筆 です。
そうです。まさにペンです。これもshioさんが持っていたセーラーの万年筆、長刀研ぎです。
書きやすさ、そのすべらかさに、私のこれまでの万年筆に対する偏見(一部を除く。もちろん、いいものも使わさせてもらってはいましたが!)が吹っ飛びました。
実際、お店に足を運び、さらに試し書きをすると。
本当は、お店にはついでだったので見るだけ見てよく検討しようと思っていたのですが、試し書きすると、自分の手から、「わたし、この万年筆がいい!」という声が聞こえてきました。不思議な感覚です。
これは買わないときっと後悔すると思い、「これください。」と言って、買ってしまっていました。
で、セーラー万年筆、長刀研ぎ。
これがまたやはり、書きたくなるペン、なのです。
打ちたくなるキーボードに、書きたくなるペン。
5
道具によって自分に「てこ入れ」です。
仕事をしながら、楽しい、幸せな気分に浸れます。
モノ好きの方なら、この気持ち、分かってくれるはず。
(おわり)
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