気持ちのいい日【松井】
1
今日、大阪はとても暖かいです。
午後、入院中の方に会いに行く必要がありました。いつもなら移動手段は電車か、タクシーなのですが、行こうと思えば行けない距離でもなく、また気候が「春!」といった空気だったこともあり、自転車で向かいました。
2
自転車こぎながら、「ああ、幸せ♪」と思ってしまいました。
自由です。
行きたいときに、行きたい場所に行き、会いたい人に会いに、自分で自由に移動できます。
「裁判官」や「検事」だったらこうはいきません。
現場の場所を確認したり、関係者のこの人からちょっと話を聞きたいと思っても、そうはいきません。だいたい日々のほとんどは、庁舎内の建物の中です。検察官も。木村拓哉主演のテレビドラマ「ヒーロー」では、木村拓哉は事務官の松たか子を引き連れて、刑事コロンボのように現場に行き、関係者に会いに行っていましたが、実際はあれほど検事自らが捜査に出向く事はないかと思います。だからこそ、ドラマの中でも木村拓哉演じるくりゅう検事は周りから最初、浮いていたんです。
弁護士って、自由です。
司法修習中、もともと弁護士志望でしたが、検察修習、裁判修習をすればするほど、「絶対、弁護士」との思いを強くしていました。でもだからこそ、今しか見れないものがいっぱいあるからなんでも見て、刻み付けておこうと意識を強くしていました。裁判官の考え方、仕事の仕方、検察官の考え方、仕事の仕方。
3
動くという事に関しては弁護士は自由です(勤務弁護士だと、いろいろと制約はあるかもしれないけど。)。
この自由を生かすためにも。
体が動く限り、フットワーク軽く動きたいと思います
確かに、電話があったときにいつも事務所にいないというのは問題だけど、でも、弁護士だからこそ。
自由に動けるからこそ。
不動産の事件であれば現地に行って不動産を実際に見るし、刑事事件や交通事故の事件では事件・事故があった現場に出向きます。
そして、関係者のいる事件であれば、関係者に連絡をとって話を聞かせていただきたいとお願いして会いに出向くし、専門家の方のアドバイスをえる必要があれば出向いて話をお伺いしにいきます。
そして。
今日のように気持ちのいい日は、自転車で移動。電車やタクシーでの移動とは違う景色と匂いがあります。
4
明日は宇都宮出張で、宇都宮の裁判所に出向きます。
たまに地方の裁判所に出向くと時間感覚が違うことに驚いたりします。裁判官と地元の相手方弁護士が、裁判の次回の期日を平気で2か月後に指定しようとしたり。大阪では「通常」というので1か月後です(それでも普通の方にしたら裁判は遅い!のかもしれませんが。)。
地元の弁護士の方は、その日、3件、4件も裁判期日があったりして、やはり地方へ行くと(って、大阪も東京を中心とすれば地方ですけど。)、まだまだ弁護士や裁判官の人数が足りないのでしょうか、皆、忙しそうです(大阪が暇というわけでもないでしょうけど。弁護士で、裁判期日が日に3つ重なるという日はめったにないと思います。)。
宇都宮の裁判所、初訪問です。
楽しみです。
実は以前、別件で東京に行ったついでに、1時間、宇都宮まで足を伸ばし、夜中、タクシーでその事件に関する不動産巡りをしました。タクシーの運転手さんからは「不動産屋さんですか?」と言われ、「ええ、まあ。」と適当に濁し、物件の前につくと、タクシーを降りてぐるぐると歩きまわり、カシャカシャと写真を撮ってました。
「これからまた東京に戻るんですか?」と訊かれ、「はい。」などと答え、宇都宮の経済事情を教えてもらい宇都宮滞在約1時間で東京に戻り、そのまま最終の新幹線で大阪に戻りました。
今度こそ、タクシーの運転手の方に教えてもらった宇都宮の美味い餃子の店に行きたいと思います。
(おわり)
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