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2009年3月19日 (木)

理事会の苦悩〜マンション住人〜【松井】

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 暮らしているマンションの理事長になって早2年目。
 持ち回り当番で理事になり、あみだくじで理事長になってしまいました。
 
2 
 毎月1回、理事会を開いています。
 マンション管理会社のフロントの方もきて、依頼している業務の月々のお金の入りと出の報告などをしてもらっています。
 で、思うこと。
 毎月、定期的に管理組合のお金から出て行くお金があります。
 それが、1万円程度だったり、6万円だったり。もちろん管理会社へのお金も毎月数十万円。
 で、思うこと。
 これって、果たして適正価格なんだろうか?!ということ。

3 
 マンションがらみの問題でよくあるのは、大規模修繕のときのお金です。
 マンション管理会社ってそもそもの建設販売業者の子会社のことが多いです。
 そこで大規模修繕を担当する会社も当初の建設会社になることも多く、ただその場合の修繕工事費用!、これが、マンション管理組合の修繕積立金の残高とほぼ同じ金額だったりすることがあるとか、ないとか。
 つまり、財布の中を覗き込まれ、じゃあ、その有金(ありがね)全部で工事しましょう、というのと同じ状態になったり。
 工事の適正価格が基準ではなくて、管理組合の有金が工事代金とされたり。
 もっとひどいのだと、足りないから、各戸、30万円宛臨時に負担しないと足りないという話が管理会社から出されたり。


 これほどまでにマンション管理組合のお金って、食い物にされがちなんだと思います。
 食い物にされていても分からないのはなぜか。
 皆、自分たちのお金という意識が薄いことが原因だと思います。
 
 無駄なお金は一切はらわない、ぼったくりの目に遭わない。
 マンション管理組合の理事会って、苦悩しています。
 苦悩しながらも、それでも。
 私が理事をしながらなんですが、やはり仕事ではないので、どこか他人事的な感じがあってなかなかきっちりと金額の適正を根気強く確認する、業者をふるいにかけるということまで出来ません。
 一戸あたりで割ってしまうと大した金額じゃないということも大きいのだと思います。
 でも、「管理組合」から出て行くお金は小さくはありません。ここがミソかと思います。


 実際のところ、やはり何事も徹底的に「相見積」をとるのが一番なんだと思います。
 業者数者にプレゼンをしてもらったり。
 比較で決めるしかありません。
 
 ただ、これも。
 比較の対象があればいいんだけど、独占業者、他に代わる業者がいないとその業者のいいなりの値段になってしまいます。これってどうよ?と思いながら。たとえば、宅配用のボックスの保守管理費用。年間10万円以上を支払い、いったい何をしてもらっているのか。故障時の保険代というのには高すぎないか!?

 それに。
 日々の仕事をしながら、マンションのことのために業者に連絡したり、相見積をとるのというはなかなか時間的にも労力的にもしんどいものがあります。
 そのためにマンション管理会社があり、フロント担当者がいるんですけど、過去、マンションがらみの紛争を何件か経験するなかで、マンション管理会社も、いい会社もあれば、ゲっ!思いっきり食い物にしてるやん!というところもあるのを知っているので、いまひとつ信を置ききれていません。


 ただ、この考えでいったら、当然、弁護士に依頼、相談する人々も同じですよね。
 弁護士を比較検討。
 人柄、着手金・報酬金の金額、能力などなどなどなど。不快感を感じるか、好意をもてるか。
 相性ってものも当然あります。

 業者のプレゼンを経験したとき、中身もさることながら、担当者の方が与える個人的印象というものもやはり大きかったです。あ、ここはイヤだなと、しゃべる担当者を見て思ったり。なんなんでしょ。傲岸不遜な態度という印象を受けてしまったりすることもあります。本当は違うかもれいないのに。
 担当者が爽やかさんだからといって、仕事が出来るとは限らないことはもちろんなことも知っているけど。
 善だからといって、信はおけない。
 やはりどうしても、その人の顔、姿、服、声、話す内容、身振り手振り、すべてがその人を表すんでしょうね。
 それで、人はその人を判断する。

 でも。お金の話はシビアですから。
 理事会の苦悩は続きます。
 これを仕事とする本当に信頼できる人に委ねたいというのが本音です。そのための適正なお金なら払った方が、結局はかえって安いんじゃないかと。
 でも。独立系で管理組合の顧問なんかをやって食べているマンション管理士さんっているんだろうか。
 わたしはまだ過去、仕事上、いくつか管理組合や管理会社と関わっているので、そのときの経験で自分のマンションがどうかというのは比較できるけど、普通は、他の理事の方々は自分のマンションのことしか知らないだろうから、今の管理会社がどうなのか、種々の支払金額がどうなのかって比較できないだろう。
 そんなことからも、独立系で複数の管理組合の顧問、アドバイザーなどを努めるマンション管理士さんなどがいたら、非常に強みなんじゃないかと思うんだけど。

 あ、自分がやればいいのか。

 でも。アドバイスにお金を払うという考えがない人々がたぶん多数派なんだろうと思う。
 だから、マンション管理士の資格って、マンション管理会社の担当者の資格のようになってしまっているんだろう。それだけでは食べていけないんだろうから。
 でも。ああ、代理人に委ねたい、マンションの理事の仕事。
(おわり)
 
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