分譲マンションと電気〜新しいビジネスモデルと誠実さ〜【松井】
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マインドマップで分析してみました。こんな感じか?
1
分譲マンションに暮らしています。
そんな中。
以前にもこのブログに書いた、分譲マンションと電気の問題が起こりました。
関電との電気供給契約は、一戸建ての場合と同様、各戸が契約し、低圧契約です。
ところが、分譲マンションは一個建てと異なり、管理組合が関電と高圧の契約をすることが可能です。
そこで、分譲マンションとして関電と高圧の契約をするか否かという問題が突きつけられています。
なんのため?
各戸が負担する電気代、あるいは管理組合が負担する共用部の電気代を安くすることができるのではないか?という考えからです。
ただ、何も検討事項なくそうできるのであれば、どのマンションもそうしているはずです。
何が躊躇させるのか?
賃貸住宅のオーナーと同様の責任が管理組合にかかってくるからです。
つまり、電気供給そのものの管理の責任と各戸の検針と請求などです。
これを管理組合ができるのか?
また、賃貸住宅のオーナーと違うのは、高圧を低圧にする変電設備については、契約内容を変更すると、関電は、従来、マンションの「電気室」においていた自社の設備を引上げます。そのかわりの設備を入れないといけない、これをどうするのか?です。
2
そこで登場するのが、いわゆる新しい電力会社です。
電力会社といっても、電気を売っているわけではない、というのがポイントです。
今回、わたしが暮らすマンションでは数社に集会でプレゼンテーションをしてもらいました。
各社は当然、メリットを強調します。曰く、電気代が安くなる、デメリットはありません、万が一我が社が潰れても、電気供給が止まることはありません、事業承継会社が現れます。
電気供給が止まらないのは当たり前です。
法律で定められているので、何かがあったら関電が対応します。
問題なのは、管理組合、区分所有者として、「余計な出費」があるのかどうかです。
電気代が安くなるといっても、各戸の場合、従前の最大10%です。月1万円だったら、1000円です。
その1000円は、10年たっても、12万円です。
12万円のために、たとえば、余計な出費として、また関電に切り替えるための負担費用として、工事費を管理組合に対し、200万円請求されたら?50戸のマンションだったら一戸あたり4万円です。しかも。それが、契約後、3年以内だったら、何のために、新会社との契約を管理組合としてしたのか?ということになります。
事業承継会社といっても、じゃあ、そこと貴社との契約書はどうなってる?管理組合に新たな負担なしでOKになってるの?
登場して、まだ数年の新しいビジネスモデルです。
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新しいビジネスモデル、スタイルというのは、結局のところ、その債務は何かという観点で分析して、その債務を遂行する能力があるのか、もし債務不履行状態が起こったときにどういう対応がとれるのか、といったことを想定するしかありません。
破産するんじゃないかという倒産リスクについては、その会社の財務内容はそもそもどの社も上場企業ではないので、監査もなく、粉飾されていたらわかりようがありません。
双方がいかなる債務を負うのかという点で契約を分析すると、これらの新会社は、マンション管理についての、従前の管理会社と同様、管理組合が自ら出来ない業務を委託するにすぎないということがよく分かります。
だったらそのように説明して欲しいと思う。
業務を委託する契約なのに、どの社も定額の料金制ではありません。
自社がいったいいくらの代金を受領するのかを明確にせずに、住人が、従来のパターンよりも8%得する、管理組合が10%得するといった説明の仕方をしていました。
我が社は仕事として、これこれこれだけの仕事をする、そのお代は、仕事内容に見合ったこれこれの代金になりますよ、といった形をきちんと示せばいいのに。
やっぱり信用できない・・・。
分譲マンションって、いい餌食なんだと思う。
もうすぐ大規模修繕工事の時期。このとき。各社が群がってくる。場合によっては、管理会社もこのときのために手ぐすねひいているとか。
疑心暗鬼、考えすぎ?
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で、わたしはというと。各社が用意している契約書を見せて欲しいと言いました。契約書を見たらその会社の姿勢が分かります。いい加減が、文字通りありとあらゆる手当がされているか。
営業トークで口だけで、契約書には一切書かれていなくって、あとでトラブルというのがよくあるパターンなので。「大丈夫です!」「迷惑はかけません!」という言葉ほど信用できないものはないので。でも、この言葉だけを信じて、契約してしまう人がなんと多いことか。餌食です。
でも。
餌食にされる方が悪いのではなく。餌食にする方が絶対に悪だと思います。
そういうせこい人間性が大嫌い。恥ずかしくないの?と思います。それが根底。
だからずっと。大阪弁護士会の消費者保護委員会に入っています。
儲け話にだまされる消費者が悪いのではなく、騙す業者が悪い、という価値観です。
(おわり)
*美しいものを見て、心を洗わねば。浄化が必要か。
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