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2009年2月23日 (月)

「私の履歴書」〜Mの腹黒日記〜【松井】

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*昔、つかこうへいの「腹黒日記」という本があり、中学生のころ愛読し、多大な影響をうけたことを思い出して敢えて「腹黒」と言ってみました。アマゾンで見てみたら、もう売られていないんですね。持っていたあの本はどこにいったんだろう。実家からは知らない間にいろいろなものが消えています。たぶんきっと親が処分したのだろうけど。


 なかなかタイムリーで面白いです。
 今の日経の「私の履歴書」。ドトールコーヒー名誉会長の鳥羽博道さんの「履歴書」。


 2月23日付けのものではこんな一文が。
 
 「契約書は当然取り交わすが、それを盾に争った事はない。問題が起きた時は、損得や契約書の文言ではなく、何が正しいかを考える。こちらに非があれば改め、相手に非があれば改めてもらう。その後に初めて利害を考え『どうすれば相手が成功するか』という観点から、最小の費用で解決する方法を一緒に探る。」

 皆が、これを出来れば、契約を巡っての裁判なんてきっと無用の長物。
 それが出来ない会社が多いので、最高裁まで、弁護士費用云百万、云千万円、年数3年なんてかけて紛争解決をする。笑うのは弁護士か。


 またこんな一文が。
 「ある時、日経新聞と日経ビジネスが『フランチャイズチェーンなのにトラブルが起きたとの話を聞いた事がな無いのは何故か』と取材に来た。トラブルはなくて当たり前と思っていたので、一瞬何を聞かれているか分からなかった。」
 
 「なのに」というのがポイントだと思います。
 「フランチャイズチェーン」「だから」、トラブルがおき、「契約書」「を盾に争」う。

 この一文は鳥羽さん流の嫌みなのでしょうか。なかなかしゃれています。


 「『人の不幸を作らない』という思い」「オーナーの喜びが私の喜び」。
 「『相手の成功』考え解決策探る」。
 交渉ごと、紛争ごとの解決の基本だと思います。

 それを分かっていないと、いきなり頭ごなしの高飛車な、脅し文句を連ねた内容証明郵便を送りつける。ひどいのだと、刑事告訴する、なんて言葉も入れたりして。
 それで余計な紛争が一つあぶくのように沸き上がり、世の中のお金と時間と労力が費消されます。
 戦わないといけないこともあるけど、うまくやれば訴訟は回避できたのにということがほとんどなんだろうと思います。

(おわり)

*「swich」と「法学教室」。たくさん雑誌を定期購読していますがその一つ。同時に届くと微妙な気分です。
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