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2009年1月23日 (金)

弁護士Mのある一日【松井】

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6時前、起床
水飲んで、ヨガの太陽礼拝。
ちょっと勉強。

バナナと珈琲。そう、朝バナナダイエット、実践中。

8時30分、家を出る。
移動中は、iPodで音楽やオーディオブックを聞くか、本を読む。
本は、「ゴーン道場」をもうちょっとで読み終わる。
9時20分、南森町駅で降りて、歩いて事務所へ。
いつものコンビニで「黒酢」ドリンクを買い、歩きながら飲む。

9時30分ころ、事務所、着。
メールチェック等。

10時、依頼者の方と打ち合せ。
相手方との今後の交渉に向けての方針確認など。
11時40分、終了。

慌てて自転車をこいで、弁護士会館へ。
消費者保護委員会2部会の月に一度の定例会議。
各種予定を確認する中、2月、新人弁護士向けへの2部会の宣伝を担当していたことに気づく。すっかり忘れていたことに呆然。
民法が改正されたり、弁護士費用のクレジット払いが可能となるか、最近の被害事例で水回り修理のトラブル事例の報告など。てんこもり。

12時50分、会議を抜け出し事務所へ。
13時、依頼者の方と打ち合せ。
これもまた相手方との交渉に向けて。
14時10分、終了。

慌てて自転車をこいで、大阪地方裁判所へ。
14時20分、依頼者の方と待ち合わせのうえ、調停期日へ。
民事10部、建築専門部での調停期日。
交渉は膠着状態に入るが、ぼそっとわたしが呟いた問題点指摘の一言で、依頼者の方もこれを受け、新しいアイデアが口にされる。
裁判官もこれに乗ってきて、話を進めようとし、やはり調停、交渉はアイデアだと改めて実感する。
一瞬で、くっらーかった場の雰囲気が、一転、これで調停が成立するかもという希望で皆がちょっと明るくなる。そんななか、このアイデアがならなかった場合のこと、その場合の返事を考えておいて欲しいと同席した相手方にいい釘を指す。
交渉は、皆が納得できる途の模索でしかない。
でも、その道を作ることができなかったら、シロクロ付けるしかない。
激流に向かって、みんなで手をつないで崖からジャンプであっても。
裁判のロシアンルーレット的な面を弁護士なら誰も否定は出来ない、はず。
それでも、やらないといけないときもある、ということ。

16時前、事務所に戻る。
コンビニで買ったどんべえとサラダを食べる。どんべえ、美味しい。これが今日の昼ごはん。

そして。
朝からこれまでの間にかかってきた電話に対し、電話をし直す。
し直しつつ、また新たな電話がじゃんじゃんかかる。
しかも。
電話の相手が交渉相手だったりして、電話1本、30分を超えたりする。
交渉ごとの電話が2つ、3つ、同時進行。
電話しつつ、メモしつつ、今後の方針に頭を巡らせる。
それぞれ依頼者の方への報告、今後の協議。
アイデア、アイデア。

17時30分ころ、ようやく一段落。
スタッフが用意してくれていた、お誕生日ケーキを皆で食べる。
ありがとう。感謝。

18時10分、慌てて事務所を飛び出し、淀屋橋駅へ。
電車に揺られ、
19時、また違う事件の交渉相手の方との約束の場所へ。
そこで、90分、交渉。協議終了。
信頼関係を築けた、今後、協議成立にむけて前向きに話をしていけるとの感触を得た。錯覚?

20時40分、もう事務所には戻らず自宅へ。
iPodに入れた、オバマ大統領の演説CDを聞く。もし、日本がアメリカ合衆国の1つの州だったらという想像が頭に沸き起こる。

21時30分、帰宅。
23時、就寝。


 疲れたと思い、やはり年をとったなと思う。
 弁護士1年目、2年目のころは、こんな生活でありながら、最後、大人しく自宅には帰るというのではなく、同じように21時ころまで仕事をしている友人を誘い、21時過ぎにご飯食べに出かけ、飲んで、喋っていました。あるいは、事務所に戻り、もう一仕事したり。

 人生のライフステージに応じた働き方を考えないと。いつまでも若くはない。
 ただ、結局、電車に乗っていても、自転車をこいでいても、ご飯をたべていても、依頼者の方のこと、事件のことが頭を離れるということはなく、起きている間はどこかで何かを考えている。
 どう話を進められるのか?法律構成をどうするか?証拠は何があるか?関連する判例は?相手の望みは何なのか、どうしたら納得するのか?
 膠着状態だったところに、良いアイデアが浮かんだりしたときは嬉々としてしまう。たぶんみんなこんな働き方だと思う、多くの弁護士は。自虐的喜びか。
 
(おわり)
 
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