弁護士の仕事術(なんちゃって)その1【松井】
ビジネス・ノウハウ本が大好きです。
フォトリーディングの講座も、去年、受講してみました。
マインドマップ、速読、交渉術、書類作成術、こうすれば片付く本、等々。
学生のころから大量に読んできました。
最近は弁護士さんもこの手の本をいろいろと出してますよね。たまに読んでいますが、最近の出版ベースではもう追いつきません。
で。
どうなのか。
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本を読んで、それを実行したらからどうこうというのは、まあ、多くの方と同様、ほとんどありません。
ただ、たぶん無意識のところでうまく生きているのではないかといったことはあります。
その自覚が、自分の中から生まれたものか、それとも読んだ本の焼き写しなのか。どちらが先なのかは分かりませんけど。
そうした事柄の一つ。
「寝かせる」「熟成させる」といったものがあります。
これは、弁護士の友人達との間では、「寝ている間に頭の中の小人たちが働いてくれている」と表していました。
どう法律構成をしたらいいのか、どう書面を書いたらいいのか、どう尋問期日の準備をしたらいいのか。
すぐにパッと考えら得れて、ちゃっちゃっと仕事を済ませられることもあれば、なかなか名案が浮かばないこともあります。
そんなとき、周りの弁護士を捕まえて議論してみたり、質問してみたり、文献をあさってみたりしつつ、考え続けます。ひたすら考えます。
それでも、自分で納得できる名案が浮かばないとき。
忘れます。
これを、「いったん寝かせる」、「小人に考えてもらう」と言っています。
これをするためには、締切に余裕をもって着手することが大事です。
あまりにもきわきわで着手すると、寝かせる余裕がなくなります。
寝かせるとどうなるか。
ふとしたはずみで、納得いく名案が浮かびます。
書きあぐねていた書面がスラスラーと一気に、2時間程度で書けたりします。
尋問についても、突破口が見つかったります。
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この考えて、考えて、考えて、情報等を仕入れるだけ仕入れたら、寝かせる、といった技法は、思考の熟成といった表現で、ノウハウ本でもよく触れられています。
これは、実感としてあります。
脳みその七不思議の一つでしょうか。
(おわり)
追録/
実は。
ブログの趣向をちょっと変えてみようかと模索中です。
なんのため?
茂木健一郎さん風に自分の備忘録、ブリーフィング?も兼ねてみようかと。
営業上、マイナスかもしれないけど。でもこれを好ましく思うような人とでないとその人との仕事もうまくいかない。背伸びせず。でも、背伸びは大事。どっちやねん。
茂木健一郎さん。
そうです。「脳を活かす勉強法」に、最近出た、二匹目のどじょう本、「脳を活かす仕事法」も読みました。
朝、起きたらすぐにMacBookAirの電源を入れて、前日のことを書いてみましょうか。
絶対、できへんわ。無理。
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