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2008年6月12日 (木)

「財政学」神野直彦教授【松井】

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 たまたま必要があって、「財政学」の本を読んでいました。神野直彦教授。はじめての財政学だったので、この神野教授の中学生向け財政学、「財政のしくみがわかる本」(岩波ジュニア文庫)を初めに読みました。そして「財政学」(有斐閣)。


 面白い!
 司法試験受験生のとき憲法を勉強した、そのとき財政立憲主義や予算と法律の関係などについて学びました。
 ふーん、という感じだったけど、今回、改めてきちんと「財政学」の本を読んでみて、いろいろと目から鱗が落ちる思いでした。
 例えば、財政の「非排除性」と「非競合性」。
 対価を支払わない者でも、消費から排除されない、新たに消費が加わっても、財の消費からの利益が減少しない。
 市場原理とは全く異なる原理です。もし公共サービスの提供にこの視点が欠けたらどうなるのか。切りつめていくとどういう不都合があるのか。なぜ国や自治体が、プールを作ったり、美術館、博物館を作るのか。
 そういえば年末読んだ「戦争広告代理人」の著者の次の作「大仏破壊」では、アフガニスタン政府の一部の官僚が博物館を再生することに取り組み、これを諸外国に対するアピールとして強調していた姿も描かれていました。博物館と国としてのアピールがなぜ結びつくのか。

 神野教授の「財政のしくみが分かる本」だけでも多くの人に勧めたい本です。
 

 私は大阪府民です。大阪市民です。
 大阪府に、大阪市の財政。無関心ではいられません。
 たまたま、この神野教授が大阪市の市長直轄の財政に関するアドバイザーに就任されていました。
 期待したいと思います。

 
 参考までに「財政学」(有斐閣)の目次を。


 第1編 財政学のパースペクティブ
  第1章 財政学への旅立ち
  第2章 財政と三つのサブシステム

 第2編 財政学のあゆみ
  第3章 財政学の生成
  第4章 財政学の展開
  第5章 現代財政学の諸潮流
  
 第3編 予算
  第6章 財政のコントロール・システムとしての予算
  第7章 予算のプリンシプル
  第8章 予算制度の構造と機能
  第9章 予算過程の論理と実態
  第10章 予算の改革

 第4編 租税
  第11章 租税原則
  第12章 租税の分類と体系
  第13章 人税の仕組みと実態
  第14章 生産物市場税の仕組みと実態
  第15章 要素市場税の仕組みと実態
  第16章 オプションとしての公債と公債原則

 第5編 財政のアウトプットとサブシステム
  第17章 貨幣支出としてのアウトプット
  第18章 公共サービスの供給としてのアウトプット
  第19章 三つのサブシステムと公共支出

 第6編 政府間財政関係
  第20章 地方財政と中央財政
  第21章 地方財政の理論と実際
  第22章 政府としての社会保障基金
  第23章 公企業と財政投融資

 終章 財政の過去から未来へ

 
 タイトルの付け方が、素敵です。
 財政学の3本柱。予算、租税、公債。
 結局、お金をどう使うのか、どう集めるのかということに集約されるようです。

(おわり)

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