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2008年5月25日 (日)

物語の力~「流星ワゴン」~【松井】

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 ↑ 
梅田、蛸の徹へ行きました。久しぶりに。美味しかったです。


 重松清さんの「流星ワゴン」を読みました。重松さんの小説は読んだことはなく、知っていた知識としては、幻冬社の見城さんが会社を作るときに、角川書店で元部下であった重松さんに声をかけたけど、自分は小説を書きたいからと参画を断った人ということくらい。
 重松さんの小説では「流星ワゴン」が一番面白いらしいという友人の言葉を信じ、読み始めました。

 最後の十数ページは、ティッシュを傍らに、鼻をかみながら、おいおい涙を流しながらページを繰って読み続けました。
 自分の記憶、心がちょっと洗い流されたような読後のスッキリ感です。


2 
 つい先日、「内観」というものを知りました。 参考⇒石井光さんのページ
 7泊8日ほどこもって、規則正しい生活を送って毎日ひたすら、自分の小学生まで、中学生まで、高校生までと言った具合に過去を区切って、一番身近な存在、母親であったり、父親であったりについて考えるというものらしいです。
 「してもらったこと」
 「してあげたこと」
 「迷惑をかけたこと」

 自分の過去の記憶に遡ってこの3つをひたすら考えてみると、結局、小さいから当たり前といえば当たり前なのですが、自分が「してもらったこと」がいかに多いのか、「迷惑をかけたこと」がいかに多いのか、それにひきかえ自分が「してあげたこと」はいかに少ないのかをひっしと感じ、
自分の客観的状況、過去の出来事は何一つ変わっていないにも変わらず、自身の過去を含めたその人に対する見方、考え方が劇的に変わることがあるということです。
 結局、それは「感謝」の気持ちを抱くことなのではないかと思います。
 嫌いになること、憎くなること、何年も恨みに思うこと、そういった感情があったとしても、その人との関係で「ありがとう」という関係は必ずどこかにあるはず。
 それに気づくかどうか、気づいたら次に自分の行動にどのように反映されるのか。
 
 一生、「ありがとう」ということに気づかないままの人も当然、いると思います。仕事柄、そう感じざるを得ない人と接する経験もいくつかしています。自分の身の回りの不幸な出来事はすべて、自分に責任はないというスタンスであり、35歳もすぎるとそういう方々と接するのは精神的にもしんどく、体調を崩しかねないので以後、仕事上も接することのないように気を付けています。
 人が自分に対して何かをしてくれて当たり前、自分がうまくいかないと思うことがあるとそれは自分ではなく周りのその人のせい。
 すべてを自分以外の人のせいにして、自分が悪かったのではないかという振り返りがない人。
 自分が悪かったのではないかという気づきは、まず周りに対するありがとうの気持ちがないと出てこない。
 親が悪かった、経済環境が悪かった、政治が悪かった、相手が悪かった。
 自分の責任、はどうなのでしょうか。
 仕事でも、私生活でも、人として尊敬できる人とつき合っていきたいです、やはり。20代なら、どんな人とでもひととおりつき合ってみたほうがいいとは思いますけど。35歳を過ぎたら、人生の折り返し地点であり、有限であることを実感できたりするので有意義に、好き嫌いにこだわって快適な時間を過ごそうという防衛本能?が発動されます。


 「流星ワゴン」の主人公は、サイテー、サイアクの現状にいます。38歳。
 妻からは突然離婚を切り出され、中学生の息子は家に引きこもり両親に暴力をふるう、妻もテレクラで知り合った男との逢い引きを重ねる、さらには自分は、会社から突然、リストラ勧告によって職を失う、地元では成功者だけど横暴な父とは疎遠であった、そんな父親が入院生活を送り、生活費欲しさに嫌いなはずの父親の病院に通う。
 「もう死んじゃってもいいかなぁ」、という状況からスタートします。

 しかしラストは、そんなサイテー、サイアクの現状を受け入れたところからスタートし、悔やまれる過去は変えられないけど、それでも自分が出来るところからスタートしようとします。
 それは、自分を変えることです。
 「ワゴン車」に乗って自分の過去を追体験し、違うものの見方、相手の思いを知り、自分の言動を悔やみ、大切にしたいと思う人を大切にしようと考える。
 悪いのは、妻でもない、子どもでもない、父親でもない。
 愚かだったのは、自分。自分しか見えていなかった、自分。

 サイテー、サイアクの現状に戻った主人公は、過去は変えられないけど、新たな気持ちを胸に抱き、改めて妻との関係、子どもとの関係、そして父親との関係を築いていこうとします。
 まずは、自分が変わること。他人のせいにしていは、始まらない。
 主人公は、「ワゴン車」に載せられて、過去をいったりきたりする中で「内観」を深めていきます。そして、気づきを得ます。

 うーん、久々に物語の力、凄さを感じました。
 内観を体験したような感じです。きっとこんなすっきり感なんだと想像しました。
 読み終わったと、周りの人を見る目が少しだけ変わったような気がします。まぁ、これがいつまで持つかなんでしょうけどね。

 やっぱり毎日、瞑想、座禅でもするか。

(おわり)
 
事務所でボーリング大会をしました。投げる大橋。
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