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2008年4月25日 (金)

準備書面作成手順【松井」】

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あてどなく砂漠をさまようことは出来ません。2002年12月、サハラ砂漠にて。


 出典をメモしていなかったのが痛恨のミスですが、おそらく以前たしか判例タイムズでの掲載記事にあったのをメモしていたものです。

準備書面作成手順 事実と評価の区別。 証拠。

① 当事者の関係を図にする(概念図作成)。
② 時間的に生じた事実をリストアップする(時系列表)。
  上記の事実抽出にあたり当事者間に争いのあるものと争いのないものを明確にする。
③ 大ブロックを作る。

 以上の事実から攻撃防御方法の流れを作成し、ブロックごとの要件を記入する。

④ ブロックごとの要件のうち要件事実が存在するものと、その認否を記入する。
⑤ 要件事実が存在しないものは、間接事実、再間接事実を拾い出す。
⑥ ④⑤の事実の証拠を検討する。
⑦ 各ブロックの要件事実、間接事実に対する不利な事実を抽出し、その証拠の存在を確かめる。
⑧ 自己に有利な事実、証拠にしたがった事実の流れをストーリーとして仮定する。
⑨ 上記の事実の流れを阻害する事実、証拠に対する反論を行う。
⑩ 自己に有利にも不利にも評価される間接事実の評価を行う。


 「大ブロック」「ブロック」というのは、司法試験合格後、2年間の司法修習においてみっちりとしこまれた要件事実論というものに関する用語です。
 弁護士が裁判所に提出する「準備書面」の作成にあたっては、上記の事柄を意識して書面作成することになります。
 これが弁護士が書く書面と、弁護士でないものが書く書面の「違い」です。


 自分用に、初心忘れるべからず、基本を大切にという趣旨でここにメモ。

(おわり)

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