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2007年12月18日 (火)

「遺産申告漏れ4076億円」~△形の選択~【松井】

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 18日の日経朝刊の記事。「遺産申告漏れ4076億円」とのこと。
2006年事務年度(今年6月まで)の相続税の税務調査で見つかった遺産の申告漏れの金額だそうです。
 調査対象は1万4061件。うち約85%で申告漏れが見つかったと。
 さらに、海外資産関連の調査は、364件で実施し、292件で、148億円の申告漏れが見つかったとか。



 聞くところでは、国税の職員の方も留学されたりして語学はもちろん海外の事情通になるべく職員の育成に力を入れているようだし、海外に出しておけばOKなんて状況ではない。
 「申告漏れ」ということなので違法な脱税とは異なり、見解の相違などによるのでしょうが、すごい金額です。4000億円。


 にしても、思うのは、税金のことはやはり相続税なら相続税に詳しい税理士さんにきちんと相談すべきだということです。
 税理士さんといっても、実は、皆が皆相続税に詳しいわけではありません。税理士さんの中でも相続税なんてまったく実務を扱ったことがないというかたも結構いらっしゃいます。
 そこで、経験のある税理士さんに相談するということが重要です。

 いわゆる素人考えで節税や税法上の優遇制度などを利用しても、制度全体が見えていなかったり、新たな制度の最新情報がなかったりしたため、結局、損をしているという方をときどき見かけます。
 プロフェッショナルへのお金を惜しみ、結局、損をするというパターンです。
 安物買いの銭失いとでもいうのでしょうか。

 税金のことについて迷ったら、ぜひその道の税理士さんにフィーをきちんと払って相談して欲しいと思います。そのときも、単に紹介されたからというのではなく、きちんとその方がその道の経験者かどうかを見極めることが必要です。
 ただ、税理士さんはあくまで税理士さんです。税務のプロであって、遺産分割協議、民法の条文、裁判例については残念ながら、代理人にはなれない以上、経験はないといわざるをえません。
 プロを使い分けるようにされたらいいと思います。

 そうそう。先日、トライアングルの話しを聞きました。
 なるほど!と思う、真実かも。

   三角形を書きます。

    △

   1辺には、    FAST
   1辺には、    GOOD
   そして1辺には、CHEEP

   三つ、同時に存在することはあり得ないという話しです。
   FASTとGOODを優先すれば、CHEEPはなりたたない、すなわち、コストが高くなる。
   GOODとCHEEP、良くて安くとなれば、FASTはなりたたない、すなわち、遅くなる。
   CHEEPとFASTを優先すれば、GOODはなりたたない、安くて早くて、悪いもの・・・。

   どれを選ぶのか。選択は自分の責任になります。

(おわり)

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