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2006年9月13日 (水)

エンターテイメント・ロー【松井】


 先日、「エンターテイメント・ローとは」というテーマで、大手法律事務所の著名なH弁護士の講演を聞く機会がありました。
 
 今まで断片的だった知識が、経験豊富でかつ、大変おもしろおかしく話をしてくれる先生の経験談によって、有機的に結びつき、非常に刺激的な90分でした。


2 
 H先生は、ニューヨーク州の弁護士資格も持っており、アメリカの陪審員制のもとでの著作権法侵害の概念の広がりについての話をされ、これがなるほどと興味深いものでした。
 
 アメリカでは、傾向として、主張者が、それは著作権侵害だと主張すれば、言われた方があまり抵抗することなく和解に応じる傾向があるということです。
 なぜなら、徹底抗戦となった場合、侵害か否を判断するのは陪審員となってしまうと、微妙な判断のところで、言われた方は分が悪い、負ける可能性が高いと考え、損得勘定によって和解に応じ易いからということです。0か、100かというときに、100の損害を負うくらいなら、40の損害で妥協しようという合理的発想です。

 そのため、侵害だ!と主張する方は強気でガンガン主張する傾向にあり、その代表というか、著作権等の管理について対外的にシビアな対応をしていると言われているのが、言わずと知れたあのディズニー社という位置づけになるようです。
 ちなみにコカ・コーラ社もあのコーラ瓶のデザインについてはシビアに対応しているということでした。
 
 確かに、全世界対応なので、いったんあの会社は甘い、黙っているという見方をされると、なめられて侵害されまくりということになるのでしょう。
 本屋さんが、万引犯を見つけたら例外なく警察に通報するという姿勢を表明しているのと同じですね。
 あそこはヤバイと認識してもらえたら、それで防犯効果が生じます。



 にしても。
 日本政府が「知的財産推進計画2006」というもので、「エンターテイメント・ロイヤーを育成する」ということを述べていたのは全く知りませんでした。
 
 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keikaku2006.html
 
第4章 コンテンツをいかした文化創造国家づくり
Ⅰ.世界トップクラスのコンテンツ大国を実現する..............89
 2.クリエーター大国を実現する
  (3)コンテンツ分野における人材育成を図る..............95
    ①プロデューサーやクリエーターを育成する........... 95
    ②映像産業振興機構の活動を支援する................. 95
   ★③エンターテインメント・ロイヤーを育成する......... 96
    ④映像に係る産学官の集積を奨励する................. 96
    ⑤コンテンツ等の融合分野の人材を育成する........... 96


 先日、たまたま久しぶりに日本の子ども向けアニメ番組のエンディングを目にしました。韓国人のスタッフのカタカナの名前がずらり。
 以前、何かで読んだか、聞いたかで知ってはいたのですが日本のアニメ業界においては人材不足だかなんだかで韓国人のスタッフが力を伸ばしてきているということです。まさに、そのことを実感しました。
 日本政府が力を入れようとしているアニメーション関連の産業については実はもう他に先を越されつつある状態とか。そうなんでしょうか。

 最近、あの村上隆さんの「芸術起業論」や、今は新たな「犬神家の一族」のプロデュースをしている一瀬隆重さんの「ハリウッドで勝て!」を読んだからだと思うのですが、日本のエンターテイメント業界については、まだまだよくなる、経済規模として発展する余地があるんじゃないかと希望的です。

(おわり)

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