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2006年6月20日 (火)

「ヒルズ黙示録」大鹿靖明~準備が全てか~【松井】

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 この本が出たとき、事件にかこつけて売らんかなの本の一つかと勝手に思い込み、手に取る気さえしませんでした。
 が、しかし。アマゾンのコメントを読んでいると、事件以前からの取材に基づいた検証本だということ、また中身としてもよく取材し書けているということで、とはいえ、新しいものを買う気にまではなれず、中古本を買いました。


 結果、最近電車に乗る時間が多く1日2,3時間乗ったりしているのですが、電車の中で無我夢中で読み、3日間ほどで読み終わりました。
 何が面白かったかというと、「ライブドア」といっても、近鉄球団買収騒動のときからそうでしたが、いったい何をやっている会社なのかよく分からなかったところ、こんなことをやっていたのかとリアルに思えたことでした。
 こんなことというのは、ファイナンスです。金融です。これまでの私の狭い知識と経験からは、金融といえば、単に銀行からお金を借りるということだけでした。その他といえば、株式か、社債の発行くらいしか思いつきません。また借入れの方法としては、不動産担保、あるいは株式担保くらいです。
 ところが、ライブドアについていえば、この本によれば、様々な金銭調達法、担保法などが駆使され、あっという間に1000億円くらいのお金を用意したり、返済したりといったことが結構、簡単、アバウトにされていた様子が描かれているのです。
 こんな世界があるのかと驚いたというのが正直なところです。


 フジテレビにしても、株式の信託方式を駆使して、法の網をかいくぐる手法を編み出し利用していたようです。
 また、ニッポン放送の買収劇の際においては、当初、村上ファンドがニッポン放送の防衛に非常に苦労していたこと、それは結局、法律に関する準備不足からだったといったことが指摘されています。
 東京の巨大事務所、長島・大野・常松法律事務所などの関わり方も描かれています。
 そしてライブドアの投資事業組合と株式100分割を組み合わせた錬金術も分かりやすく紹介され、それはいつ、誰が、どのようにして発案したスキームかといったことが描かれています。
 とにかく、大手都市銀行、外資系金融機関にしても、多くの手法を編み出し、いかに利益を生むか、いかにリスクをコントロールするかに滑稽なほどに苦心しているのかが分かります。
 いっぽうで、激突した場合、実際は皆が出口を求めて、そのときに打開策を導き出すのは仲介の人柄であるといった泥臭さも描かれています。
 「デスノート」という知恵比べものの漫画がありますが、まさに「デスノート」の世界であり、知恵比べといった形相です。


 関係者逮捕という結果が出てからいうのは何ですが、策士策に溺れるということわざがあるように、小技は所詮小技だということもいえるのかと思います。
 いずれにしても、何事も準備が全てということと、デュー・デリジェンスって結構、雑なものなのかもということを実感させてくれた本でした。
 ちょっと支離滅裂気味ですが、自分の読書メモ代わりとして。
(おわり)
 

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