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2006年4月 5日 (水)

「森のイスキア」佐藤初女さん【松井】

 青森県に暮らす佐藤初女さんが大阪に来られているというので、足を運び、お目に掛かる機会があった。
 「森のイスキア」という施設を運営されている、もう80歳を超えられる女性だ。
 「ガイア・シンフォニー」という映画があり、この映画の第2番で紹介されていた女性だ。
 キリスト教に師事し、自宅を開放して訪れる者に心を込めて作った手料理を振る舞っていた。そして94年、「森のイスキア」と名付けて青森県内の山のふもとにそのための建物を建設し、訪れる人に手作りの漬け物やおにぎりを振る舞い続けているという。
 映画の中では74歳であったが、目の前におられた佐藤さんはもう85歳近いお年の、しかし凛とした佇まいの女性であった。
 集まりの主催者やその周りの方々が浮き足だって見える中、佐藤さんは流されることなくしっかりとそこにいらっしゃった。突然、小さな舞台の上に上げられ、何かしゃべってくださいとマイクを突きつけられても、「なぜ自分が今、この台に上げられているのかも説明を受けていない。何かしゃべれと言われても、何もしゃべれない。」と毅然と仰った。

 この世の中にはきっと多くの佐藤初女さんがいる。
 それぞれが自身の役割を淡々とこなし、人の役に立つことを行っていく。
 
 「夜中、寝ていると、ドアを叩く音がする。出ようか、出まいか迷うけど、ドアを叩いているのがもし神様だったらと考えると、ドアを開けるんです。」

 佐藤さんの静かな凛々しさとその場の異様な熱狂状態に違和感を感じ、ご挨拶もろくにしないまま、おにぎりをごちそうになったお礼も伝えないままにその場を去ってしまった。
 佐藤さんのような方は、ひっそりと居るべき場所において、行うべきことを日常として行っているべき方なのだろうと思った。
 青森の山から佐藤さんを呼び出してこれ見よがしに祭り上げあげるのは、何か間違ったことをしているのではないかと思った。その場にいる自分が恥ずかしくなって、私は逃げるようにその場を立ち去ってしまった。
以上

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