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2005年11月12日 (土)

ゆっくり歩く人【松井】

komatsuo-teseikutsu
靴を作ってもらった。知人が靴職人になったというので、自分の足にあった靴をぜひ一度作って欲しいとお願いし、作ってもらった。
小松尾手製靴。ブランド名は、SLOW AACHAR。アッチャーは、沖縄の言葉で、「歩く人」ということで、「ゆっくり歩く人」という意味で付けたという。

履き心地はというと、素晴らしいの一言だった。
素晴らしい食事、音楽、本などに感動することがたまにある。しかし靴を履いてみて、その履き心地に感動したのは初めてだ。
本当に全てがしっくりとおさまる感じの心地良さを初めて味わった。

ジャーナリストになろうとしたが向いていないと思い、職人になろう、職人だったら靴職人がいいということで、靴職人を目指したということだけど、靴職人として人に感動を与えられる仕事は素晴らしいし、羨ましく思った。


仕事といえば、最近35歳で、会社員からプロの棋士になった人の話題が盛んだった。
インタビューで彼は答えていた。
「好きなことを仕事にできる、それはとても幸せなことだ」といったことを。


okinawayujin
写真にうつるのは11月の沖縄の海だ。
先日、友人と沖縄へ行く機会があった。友人は、新聞記者(取材記者)だったが、弁護士を志して退社し、受験のための勉強をしていた。しかし、仕事を辞めてみて、自分が好きなのは取材記者だったということを痛感したという。
私が弁護人をつとめる刑事法廷を傍聴し、裁判所の傍聴席に座ってみて、自分がいる場所は、傍聴席の向こう側、弁護人席ではなく、やはり取材記者のための傍聴席だと実感したという。
そして彼女は、この冬、再び取材記者に戻ることになった。再び新聞社に就職し、社会部の即戦力として働くという。
沖縄旅行は、再び取材の最前線に立つ前のつかの間の彼女の休暇であり、私はそれに同行させてもらった。
私の方はというと、よどみかけていた時間の流れをリセットすべく、思いつきで沖縄の海を見に出かけたにすぎない。何年ぶりかで、沈んでいく太陽をじっくりと時間を気にすることなく眺めた。そして軽く生まれ変わって、大阪に戻り、仕事に戻った。


自分が何を好きなのかを分かっている。
そして、好きなことを仕事とし、自分の仕事を好きでいること。
それはとても幸せなことだ。

自分にぴったりとあった靴を履き、時々立ち止まったりしながら、ゆっくりと、自分の幸せをかみしめて歩いて行く。


依頼者と激しい打ち合わせになったり、相手方との交渉が暗礁に乗り上げたり、裁判所の調査官の暴言に腹の底から怒りがこみ上げ異議を唱えたり、裁判官が記録や書面をよく読んでいなかったり、困難な相談に対してなかなか解決策が考えられなかったりしても、それでも事件・相談に取り組み、調べ、考え、工夫して、最後に依頼者、相談者が笑って喜んでもらえる仕事が出来れば、この仕事をしていて本当に良かったと思える。
好きなことを仕事とし、自分の仕事が好きでいられる。もっとがんばろうと思う。

靴職人の知人のように、当たり前だけど、人が喜んでくれる仕事をしていきたい。

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