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2005年10月10日 (月)

最高裁判所 ~遺産から発生した賃料の帰属~ 【松井】

sankenbunryuu
靖国訴訟に関する大橋の記載を受けて。
「違憲」って、何?かというと、あたりまえのことだけど憲法に反するということ。何が?っていうと、小泉純一郎内閣総理大臣が靖国神社に参拝することが。では、なぜ違憲なの?なぜ、駄目なの?違憲だったら、どうなるの?ってことだけど。

NHKの「子どもニュース」のようにシンプルに考えていきたいと思います。

基本的には、隣の小泉さんが靖国神社に参拝しようが、教会の礼拝に行こうが何の問題もありません。例えば、私が、何らかの宗教の熱心な信仰者であって、隣の小泉さんが靖国神社へ参拝に行くことでひどく胸を痛め、気分が悪くなり、精神的損害を受けたといっても、誰もとりあってくれません。それはなぜか?

でも、内閣総理大臣の小泉さんが靖国神社に参拝したら、憲法に反するんじゃないの?
なぜかというと憲法には、20条3項で、「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない」と定めてあるから。「国」「の機関」が、「宗教的活動」をしたといえるのか否か。
でも、そもそも国などは宗教的活動をしたらなぜ駄目なの?
なぜ憲法はこんなことを定めているの?

そして。
内閣総理大臣が憲法に違反したことをしているとして、これに対して、誰が、何をできるの?

一つは、選挙がありました。
一つは、世論がありました。
表現の自由、選挙によって、憲法を守れ、憲法に違反したことをするなといって、是正を求め、圧力をかけることができました。

しかし、国の多数派が動かないとき。例えば、「これはちっとも悪いことなんかじゃないよ。憲法がおかしいんだよ。憲法なんて変えちゃえばいいんだ。」などという総理大臣の巧みな弁舌?にみんなが納得しちゃった場合、おかしいと思っている少数派の人たちはどうしたらいいの?
選挙では負け、世論では無視されちゃったら、どうしたらいいの?

そこで出てくるのが、「最後の砦」と言われる裁判所、あるいは最高裁判所!

内閣総理大臣であろうが、隣の小泉さんであろうが、憲法で否とすることになっていたら、多数派がそれいいじゃんと言っていても、イヤイヤそれは違憲で無効だよと言って封じてくれる国家機関。

では、例えば、誰でも、何でも、裁判所に対して、これは違憲で無効ですよっていう判決を出してくださいと訴えを起こせるのか?
私の腹は何一つ痛んでいないけど、あんなのおかしいじゃん!ということで、裁判所に訴えられるのか?これではただの風紀委員。
風紀委員がなぜ嫌われるのかというと、それであんたは何も困っていないでしょというにも関わらず、人のすることにいちいち文句を付けてくるからだ。人は、他人に迷惑をかけない限り自由ってことを知らない。

訴えをするには、あなたはそれで一体どんな損害、迷惑を受けているんですか?ということが日本の民事訴訟では原則的に問題とされる。なぜかというと、訴訟という原告と被告の対立構造の中で裁判所が判断するとされている対審制、当事者が主張立証を尽くした中で裁判所が判断するという当事者主義、こういった訴訟構造においては、憲法判断だけ特別に「憲法裁判所」として違憲か否かだけを判断しましょという手続きはとられていないでしょう、通常の訴訟構造の中で違憲か否かを判断する方がよりよい判断が出来るでしょうとされている、と解されているから。

そこで、大橋が触れる靖国訴訟でも、小泉総理大臣が靖国神社を参拝することで精神的損害を受けたと主張立証した。
これに対して、裁判所は、小泉総理大臣の行為は違憲だけど、原告のあなた達には損害は発生していないから、請求は棄却ね、と判断した。

弁護士は司法試験で憲法を学んだとき、裁判所は「憲法裁判所ではない」ということを学んでいる。
だけど普通の人の感覚からしたら、違憲だけど訴えは棄却ね、というのは何だそりゃ!?というのはもっともだと思う。

大阪高裁判決に対して、私個人としては、上告、上告受理の申立をして最高裁の判断を出したらいいと思う。
もしかしたら憲法と訴訟のあり方が少し、変わるかもしれない、変えないといけないのかもしれない。
これは制度論にすぎない。最高裁に議論を挑んだらいいと思う。


ということで。
最近気になった最高裁判決

「相続開始から遺産分割までの間に共同相続に係る不動産から生ずる賃料債権は,各共同相続人がその相続分に応じて分割単独債権として確定的に取得し,この賃料債権の帰属は,後にされた遺産分割の影響を受けない」


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