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2005年10月 9日 (日)

香港、オランダ、贈与税【松井】

hon-no-bakagai
9月の新聞記事ですが。

追徴課税1300億円を課された武富士の元会長の長男(40歳)が、処分の取り消しを求めて提訴したという記事がありました。

代理人は、升永英俊弁護士のようです。あの青色発光ダイオード訴訟の代理人です。

オランダの投資会社が、武富士の株約1569万株を所有していた。
このオランダの会社の株式の90%を武井元会長夫婦がもっており、
当時、香港に暮らしていたという長男に贈与したというもの。
長男は、海外居住者の海外資産には課税しないとした当時の税法に従って贈与税を払っていなかったという事案らしい。

で、実際には、長男は香港には暮らしてなかったでしょ、ということで追徴課税を受けたけど、いやいや香港に居住実態があって海外で暮らしていたんですよ、ということで、このあたりの事実を巡って争いとなり、提訴に至ったようです。

つい最近、橘玲(たちばな あきら)の小説「マネーロンダリング」や、「黄金の羽」シリーズの本、野口悠紀夫の「『超』税金学」や「『超』納税法」を読んだところだったので、目をひきました。
香港、オランダ、そして税金!


写真は、この前、遠方の裁判所からの帰り道、本屋によって一気買いした本です。
まだ一冊も読んでいませんが。

次に読もうと楽しみにしている本は、「私は税務署と闘う 恐ろしい日本の未来」副島隆彦(ビジネス社)です。

私の実家は商店街の中のはんこ屋さんですが、小さいころ、家に税務署員がやってきたといって父と母がてんやわんやになったことが思い出されます。
帳簿を片っ端から見ていって、こんな数字をよく拾えたなという数字を拾い、5年分遡って請求されたと母が税務署員の能力に驚嘆していました。

4年ほど前、私も一度、税務署から呼び出しを受けました。勤務弁護士だったので給与から源泉徴収を受けていたのですが、確定申告もしていました。でも勤務弁護士だったので経費らしい経費もなく、いったい何で呼び出されたのだろうといぶかしく思いながら、平日、出勤を遅らせて税務署に寄りました。すると、源泉徴収票の単なる年度の誤記について、確認を受けただけでした。5分で終わりました。
電話で済む用事だったのに・・・。


ところで。ネットでざっくと調べてみると平成11年ころの武富士株は1株9000円。9000円×1569万株=1412億1000万円。
頭がくらくらする数字です。

そういえば確か去年買った、武富士の元会長に関する文庫本、まだ読んでいなかった。
読まなきゃ。
何かの雑誌で読んだ元会長に関する話では、金を貸すとき相手をよく見ろということ、その具体例として自宅を訪問したとき、トイレがきれいに掃除してある家の主婦なら、無担保でも金を貸してもよいと指導していたらしい。

長いけど、橘玲「得する生活」(幻冬社)の一文を。

「金融機関の融資姿勢が問題になっている。融資にあたって不動産を担保にとったり、連帯保証人に判を捺させたりするからだ。担保を見て貸すのではなく、人を見て貸すのが理想の銀行だとされている。
 しかしこれは、最悪の銀行である。その理由は説明するまでもないだろう。
 融資に必要な客観的な条件が明示されていれば、断られても人格が傷つくことはない。多少金利は高くてももっと条件の緩い金融機関を当たるか、必要な条件を整えてからもう一度申請すればいいだけだ。
 それに対して、あなたが「人を見て貸す」銀行に融資を求めて拒絶されたらどうだろう。その銀行は客観的な条件で判断したわけではないから、あなたの人間性を否定したことになる。それでもあなたは、銀行の理想の姿だと敬服するだろうか。
 まともな金融機関はその危険を知っているので、人を見て融資などしない。「人柄で即決」は闇金融業者の常套句である。

 友人間の金の貸し借りは無担保無保証である。これは、相手の人格を担保に金を貸したということだから、融資としては最悪の部類に属する。相手が約束を破れば、彼(女)の人格を全否定することになるからだ。
 魂を担保に金を貸してはいけない。
 誰かに金を貸す時は、相応の担保を取るのが礼儀である。借り手の魂ではなく、「肉一ポンド」を担保にしたシャイロックは正しかった。」

魂を担保に金を貸す、なるほどなぁと思った次第です。

それとは別に。武井元会長の、もうけたお金は子ども達へというのは素直な親心というべきでしょうか。
贈与税は、相続税のセンダツ防止のためと確かされているけど、そもそも相続税ってなぜに課されるのか。
また、日本の相続税の税制ってこれでいいのかということをよくよく考えていきたい。


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