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2004年11月11日 (木)

尋問【松井】

CIMG0390.JPG

松井です。
またもや連続。


午後1時30分、尋問期日。

民事訴訟規則102条本文
証人等の尋問において使用する予定の文書は、
証人等の陳述の信用性を争うための証拠として
使用するものを除き、その証人等の尋問を開始する
時の相当期間前までに、提出しなければならない。

つまり、尋問において証人等に文書を示して
尋問するときは、その使用する文書は事前に出しなさいよ、
という規定である。
相手方に反論の準備の機会を確保するための規定、
フェアプレー精神の規定とでもいうべきか。

しかし条文をよく読めば例外がある。

「証人等の陳述の信用性を争うための証拠として使用」
するものは、尋問のときにその法廷の場で提出し、
証人等に示してもよいとされている。

「びっくり箱作戦」である。

例えば、証人となった人物が、
○月×日、AさんがBさんに500万円を渡しているのを
私は見ましたと証言していた。
しかしこの証言は嘘だといわないといけない。
裁判官がこのことを信じてもらっては困る、というとき、
この証人が言っていることの信用性をつぶす必要がある。
つまりこの人、嘘つきですよと言う必要がある。

そのために、当時の具体的状況をネチネチと尋ねていくやり方もある。
つまり、創作なら細部に手が回らないであろうことから、
敢えて細部を尋ねていきボロを出させるやり方である。

しかしもっとも簡単なのは、
○月×日、Aさんはそこにいるわけがなかったことを
書面で明らかにすることである。
つまり、例えば、Aさんは○月×日、服役中で塀の中だったと。
服役中であることが明らかとなる実刑判決の判決書などがあれば、
この判決書を証拠としてだす。
しかし、これを尋問の前に出すと、当然、証人は対策を用意して、
するりと逃げていってしまう。

そこで、手元に判決書があり、証人となる人のいっていることは
嘘だと分かっているが、じっとじっとじっと提出するのを我慢する。

そして、公開の法廷での尋問のここぞというときに、
ばばんと提出して、証人に示すのである。

ついさっきまで言っていた証人の証言の信用性は
ガタガタと崩れていく。

これをやるときは、証人が言っていることを十分に言わせる
必要がある。
そうでないと、ばばんと書証を見せても、日にちを1年間違えて
ましたとか言って、するりと逃げられるおそれがあるからである。
記憶違いはないか、何度も細部を確認する質問をし、
固めて固めて、最後に尋ねる。
もう、逃げ道はない。崩れ落ちるのみ。


午後3時10分、期日終了。

印象に残ったのは、代理人弁護士がついていない
当事者の方の自由な言葉だった。
本人が本人を尋問するわけにもいかないので、
ご本人は、自分の言い分を書き記した書面を
法廷で10分にわたり読み上げた。
弁護士代理人がついていては法廷に出ることはないであろう
言葉が読み上げられた。

敵ながらちょっと言葉が染みいった。

この日、相手方となる代理人弁護士が5分ほど遅刻した。
法廷はその弁護士待ちだった。

今日は私からの質問だったので、イライラさせようという
「宮本武蔵作戦」かとも思ったが、
よく考えたらその弁護士はいつもぎりぎり登場だったので
単に事務所を出るのが遅れたのだと思う。

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