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2004年11月 2日 (火)

日本国憲法【松井】

CIMG0364.JPG

松井です。

大橋弁護士は一昨年、ソウルへ行ったのを機に韓国語の
勉強をし続けています。
私も一緒に、韓国語の先生について勉強を始めたのですが、
見事に脱落してしまいました。


さて。大橋弁護士の日記(週記?)の中で、
「靖国神社合祀絶止請求訴訟」が紹介されていました。

「靖国神社」「合祀」という文字を見て私が思い出すのが、
昭和63年6月1日、自衛官合祀拒否訴訟の最高裁判決です。
当時私は高校3年生でした。新聞記事によってこの判決の要旨を読み、
法律って何?解釈で何でもありなの?最高裁って何考えてるの?
と強烈に感じ、法律を勉強しようと思うきっかけとなった判決です。

事件はこのような事件でした。
「殉職自衛官の夫を自己の信仰に反して山口県護国神社に
祀されたキリスト教信者の未亡人が、合祀を推進し申請した
自衛隊山口地方連絡部会(地会)と社団法人隊友会山口県
支部連合会(隊友会)の行為は政教分離原則に違反し、
亡夫を自己の意思に反して祭神として祀られることのない自由
(宗教的人格権)を侵害するとして、損害賠償を請求した事件。」
(芦部信善・高橋和之「憲法第三版」152頁(2002年、岩波書店))
です。

最高裁は、次のように述べ、未亡人の訴えをしりぞけました。
「信教の自由の保障は、何人も自己の信仰と相容れない信仰をもつ者
の信仰に基づく行為に対して、それが強制や不利益の付与を伴う
ことにより自己の信教の自由を妨害するものでない限り寛容であることを
要請している」「このことは死去した配偶者の追慕、慰霊等に関する
場合においても同様である」。

私は、当時、新聞で最高裁判決の記事を目にしても、
見出しをさっとみるくらいでした。
しかし、このときはなぜか判旨についてもすべて目を通しました。

そして、腹のそこからわき上がるような、怒りにも似た
違和感に襲われました。
 なんか変!

この判決は、要は、亡夫の靖国神社への合祀を望まない未亡人に対し、
あんたの方がまんしなさいよ、と言っているものです。
他の人々があなたの亡夫をどのようにしようが、強制もしてないし、
不利益にもなっていないんだから、と。
自分がこの原告の妻の立場であったなら、この理由で納得するのか?!
納得できないのなら、それはなぜ納得できないのか。
うまく説明できないけど、なんか変。
このとき、法律を勉強してみたいと思いました。

この文を読んでいただいている方はどのように感じたでしょうか。
判決は、特におかしくはなく、説得的ですか?

その後、憲法を学びました。
憲法20条
「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、
国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。」

この憲法の条文をどのように解釈するのか。
なぜこのような条文が存在するのか。
それが、問題です。

興味を持たれた方は、ぜひ一度、憲法の条文に目をとおし、
憲法を学んでみてください。
お勧めは、前記の亡芦部先生の「憲法」です。


憲法には次のような条文もあります。
25条
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」
「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び
公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」

国は、行政は、
外国で生命の危機に直面する国民の生命を保護すべく
最大限の努力を払うべきであるし、
想像を超える災害によって家を失い、財産を失った者がいれば、
さらに生命、健康が脅かされることがないよう、文化的であるよう、
活動しなければならない。

平成7年の阪神淡路大震災を契機として、国会は、被災者生活再建支援法
を成立させました。
生活再建のために被災者に現金を支給するという法律です。
行政は法律を現実化させていきます。
また、法律がないなら、国会が法律を作ればよい、法律が不十分なら国会が
法律を変えていけばよい。
そして国会が、行政が、国民のために、日々よくなるように、活動していけばよい。

ここ数週間、新潟県中越地震では多数の方が被災し、イラクでは
誘拐された日本の若者が殺害されるという出来事が起こっています。
個人個人の活動には限界もあります。
なんのために税金を支払い、国会議員を、公務員を存在させていているのか。
現在、小泉総理大臣が行政の長です。
まずはとにかく行政としての責務を果たしてもらいたく、
その意味で小泉総理大臣の活躍をまさに期待しています。

テレビでのインタビューの様子を見ていると、
何について語っても、まるで人ごとのようにしゃべっているように
見えるのは気のせいでしょうか。
あなたが行政の責任者です!

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