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2004年11月

2004年11月26日 (金)

同じようだけど、でも違うのです【松井】

CIMG0407.JPG

またまた松井です。
大橋の近況はというと、先日、事件の関係で
熊本へ出張していました。帰りは飛行機だけど、
行きは大阪から、なんと寝台車!

ところで。
先日、司法修習同期の友人の弁護士が刑事事件で
高等裁判所での逆転無罪判決を得ました。
懲役8年の実刑が、無罪となりました。
彼女の弁護活動は一審のときから聞いており、
非常に熱心に活動して無罪を確信しながら
一審が有罪だっただけに、控訴審で見事に無罪を
勝ち取ったと聞いて、自分のことのように喜びました。

彼女は名古屋に暮らしていることから、
無罪判決後、翌日の大阪での新聞を送って欲しいと言われ、
我が家で講読していた一般紙3紙を送りました。

すると。彼女からメールがありました。
無罪判決後に記者の取材に応えたことと、記事の内容が
違うというのです。
元被告人は、警察に自首して逮捕されていたのですが、
その目的は、「警察での保護目的」と伝えたことが、
記事では「刑務所への入所目的」と変わっていたと。

記者にしてみれば、「野宿者が、刑務所で衣食住足りた
生活をしようとして自首した」という話の方が分かりやすかった
のかもしれません。意識的にか、無意識的にか、自首の
目的がその記者の頭の中で変わってしまったのでしょう。

ただ、よく考えたら分かるように、
刑務所入所目的だったら、実刑懲役8年というのはまさに目的
どおりであって、8年間は衣食住に不自由しないはずです。
なぜ公判となって無罪を主張するのか、つじつまが合わないはず。

ちょっと数日程度、留置所や拘置所に入って過ごそうという気持ちと
何年も刑務所に入ろうという気持ちは違うはず。
この微妙な違い。

新聞記事の話を聞いて、「同じようだけど、厳密には違う」という
感覚はとても大事だと改めて思いました。
「違い」「差」が分からないということは、
他人と自分との距離、違いが分からないということだし、
全てを自分基準で考えてしまう。
これを一言で言うと、「独善」。

新聞記事も伝聞だからある程度は仕方ないのかもしれない。
正確でなくっても、それでも政治、社会、経済の動きの情報源として、
新聞に頼らざるを得ない。


【憲法21条1項】
 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。

 最高裁判決は言います。
 報道機関の報道は国民の知る権利に奉仕するため、報道の自由は
本条の保障の下にあり、また、報道のための取材の自由も本条の精神に
照らして十分尊重に値する。

 がんばれ新聞。
 ~新聞社で取材記者をしている九州の友人に向けて
  やっていることは憲法的な役割をもち重大な責任があることなんだから、
  めげることなくがんばれ、と~

【憲法37条3項】
 刑事被告人は、いかなる場合にも、資格を有する弁護人を
依頼することができる。被告人が自らこれを依頼することができない
ときは、国でこれを附する。

 わたしも役割を果たせるよう、国選刑事弁護もがんばります。

2004年11月17日 (水)

家庭裁判所の待合室にて【松井】

CIMG0405.JPG

またもや松井です。

午前10時 大阪家庭裁判所(略して、家裁といいます)で調停。
大阪の家裁は谷町4丁目にあります。
写真の建物が家裁の建物です。
その向こうの巨大な建物は、NHKの入ったビルです。

弁護士が家裁へ行くときはだいたい3つの理由が
考えられます。
1 離婚調停・裁判事件
2 遺産分割調停・審判事件
3 少年事件

もちろん弁護士は当事者の代理人として事件に関与する
ことになります。
調停事件のために家裁へ行くと、裁判とは異なり、
だいたい2時間近く裁判所にいることになります。

それは調停というものが基本的に話し合いであるという
性質によります。つまり、調停期日においては、
家事調停委員が当事者の意見を入れ替わりで聞くため、
一回の期日でも2時間近くが費やされることになるのです。

申立人が事前に書面を出していても、改めて口頭で調停委員に
意見を述べ、調停委員からは事実関係の確認など質問があったりして
30分を費やした後、
入れ替わって相手方が調停室に入り、調停委員から申立人の意見を聞き、
さらには相手方の意見を述べるということになります。
そうするとあっというまに1時間は経過します。

相手方の意見が確認されている間、申立人はどうしているかというと、
各階にいくつか設けられている待合室で待機することとなります。
申立人と相手方の待合室は、双方、顔を合わせなくて済むように
別の待合室が指示されます。

弁護士は、相手方の聴取の間、依頼人と待合室で一緒に待つこととなります。
大阪家庭裁判所の待合室は非常に狭く、六畳ほどの部屋に座席が
10個ほどあるにすぎません。
他の調停事件の当事者や代理人の方と一緒になります。

このようなとき、代理人弁護士を依頼せずに一人でじっと
自分の交代の番を待つ方も多く見かけます。

裁判のときにご本人で手続きを進めていくというのは
やはり手続きが厳格なために困難なことが多いですが、
離婚や遺産分割の調停事件は、基本的には話し合いの場なので、
専門家の弁護士に依頼せずに、単身、出頭して口頭で
調停委員に説明をしたりして進めていくことも可能です。

しかし、調停とはいえ、場所は裁判所です。
一人で来られている方の表情は、問題を抱えて出頭していることから
なおさらですが、だいたいにおいて非常に不安げな様子の方が多いです。
こちらの依頼人は弁護士に依頼しており、弁護士と共に裁判所に出頭し、
待合室においてアドバイスを受けたり、説明を受けたりしています。
それに対して、弁護士に依頼していない方は、一人なだけに
余計に不安げに見えてしまうのかもしれません。
こちらが依頼者と話をしていると、弁護士と分かってアドバイスを
求められたこともありました。

離婚事件は、最初は調停とはいえ、話がまとまらなければ裁判となります。
やはり調停においても、裁判となったらどうなるのか、
行き着くところまで行ったらどうなるのかというところまで
考えて、状況分析、判断、決断をすることが必要となります。

そういう意味では、調停といえども判決となったらどうなるのかという
法的な知識は欠かせません。
親権を争って勝つ見込みがあるのか、慰謝料を払う義務はあるのか、
あるとしたらいくらくらいと判断されるのか等々。
自身の権利を主張し、守り、勝ち取り、無駄な争いを避ける為には、
やはり専門家弁護士に相談、依頼したらどうですかと
言いたくなることがあります。
特に、依頼人の相手方に弁護士代理人がついていないときなどは
相手方に言いたくなることがあります。

裁判、審判となったら、相手方の言い分が通らないことがはっきり
しているときでも、ご本人なだけに妥協しようとせず、意地になっている
としか思えないということもあります。
調停委員の言葉にも耳を傾ける余裕がなく、
費用対効果等を考えた合理的な判断が出来なくなるのです。
このようなとき、やむを得ず、調停は不成立として、
審判あるいは裁判へ手続きを進めることとなります。

ただやはり弁護士を依頼しない理由は、弁護士費用なのかと思うと複雑な心境です。
調停の場合、20万円以上は要するかと思います。
一定の収入要件を満たせば、法律扶助制度という制度の利用により
弁護士費用を立替えてもらうことが可能です。
弁護士に依頼する費用の工面が困難なために一人で調停に出向いている
のであれば、相手方であっても一度、扶助の利用をすすめたくなることもあります。

待合室に扶助のパンフレットをおけば、
助かる人が増えるのではないかと考えたりします。
ただ、全く妥協を知らない弁護士が相手方につくと、
紛争が長引くだけのこともなくはないですが、
こればかりは調停も結局は交渉なだけになんともいえません。


ところで。
拉致被害者に関する朝鮮民主主義人民共和国と日本との交渉は
いったいどこへ向かっているのでしょうか。。
一つの国が他の国の国民を組織的に誘拐して行くというのは
ものすごく重大、凶悪な犯罪行為以外のなにものでもないはず。
誘拐犯相手に人質解放の交渉をしているわけですが、
もっとほかにうまい交渉のやり方はないのかと思います。
交渉が決裂したらどうなるのかということを示さないままの交渉で
相手方から妥協を引き出せるのでしょうか。

昔、こちらが被告側の事件で、勝訴的な和解をするとなったとき、
裁判官から、和解なので互いに妥協しなければならない、
被告側でも原告に妥協する点を示して欲しいといわれました。
和解に応じること、すなわち原告の敗訴判決が出ないことが
こちらの妥協だと言い放ったことがありました。
まさに若気の至りの苦い思い出です。

2004年11月14日 (日)

ご利用は計画的に【松井】

CIMG0392.JPG


金曜日、午前11時40分、
大阪地方裁判所堺支部にて破産審尋期日。

【利息制限法】
1条
金銭を目的とする消費貸借上の利息の契約は、
その利息が左の利率により計算した金額を超えるときは、
その超過部分につき無効とする。
元本が十万円未満の場合 年二割
元本が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
元本が百万円以上の場合 年一割五分

つまり、30万円借りたら、利息は年18%、5万4000円が
上限であり、それ以上の契約は超える分は無効ですよ、
ということである。

【出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律】
5条
2項
前項の規定にかかわらず、金銭の貸付けを行う者が業として
金銭の貸付けを行う場合において、
年二十九・二パーセント(二月二十九日を含む一年については
年二十九・二八パーセントとし、一日当たりについては
〇・〇八パーセントとする。)を超える割合による利息の
契約をしたときは、五年以下の懲役若しくは千万円以下の
罰金に処し、又はこれを併科する。

つまり、年29.2%を超える金利でお金を貸しちゃいけないよ
ということである。

消費者金融のコマーシャルをよく見ると画面にちらっと映る
29.2%という数字もこの法律を意識したものである。

でも、30万円借りて29.2%の金利って、利息制限法の18%を
超えているんじゃないの、無効なんじゃないのと不思議に思うところ。

【貸金業の規制等に関する法律】
43条
貸金業者が業として行う金銭を目的とする消費貸借上の利息の契約に
基づき、債務者が利息として任意に支払った金銭の額が、
同法第一条第一項に定める利息の制限額を超える場合において、
その支払が次の各号に該当するときは、当該超過部分の支払は、
同項の規定にかかわらず、有効な利息の債務の弁済とみなす。

そうです。
この条文によって、利息制限法は骨抜きにされたと言われているのです。

要は、借りた人が払ってくれるなら、一定の要件を満たせば、OKだよ
というのです。


三井住友銀行が住宅ローンの長期固定金利をさらに下げ、
さらには30年だったかの固定も導入したとの新聞報道があったところです。

2%だ、3%だといっている中、短期とはいえ、
29%などという高利でお金を借り、引っ越し費用や旅行費用、
家賃などに使ってしまい、返せど返せど元金は減らず、
そうこうしているうちにまた突然の出費が重なり、
返済に困り、別の会社からまた20数%でお金を借りる。
多重債務の始まりです。

30万円お金を借り、年利25%なら利息は7万5000円。
一ヶ月2万円を返済しても返済し終わるのはおおよそ1年9か月後。、
一人暮らしで給料手取り20万円、家賃6万円なら、なんとか返せそう。
しかし返済期間の1年9か月の間にいは何が起こるか分からない。
勤務先の倒産あるいは給料の減額といった収入減、あるいは
冠婚葬祭の出費、友人・同僚との交際等々の出費増。
そこで新たな会社からまた同じ条件で借り入れを行う。
こうなるともうあとは雪だるま式で月々の返済額がみるみるふくらみ、
にっちもさっちもいかない事態となってしまいます。
返せども、返せども借金が減らず、そこへ、もっと借りませんか、
と融資枠拡大のお知らせがとどき、ついつい借増しをする。
典型的な多重債務のパターンです。
だいたい一度借りたらそれっきりというのではなく、
まるで自分の預金があるかのように、1、2万円を借りたり、
返したりを繰り返している方が多いようです。
貸すほうは金利でずっと儲けられるというパターンです。


裁判所の堺支部へは久しぶりに行きました。
最寄り駅の南海・堺東駅を出ると、
そこはサラ金の看板がこれでもかと目に飛び込む
サラ金ワールドが繰り広げられていました。
きっと、1階の店で30万円借り、2階の店で20万円、
3階で10万円と超高利で借りる人が何人もいるに違いない。
ふつう、同じビルに同種の営業店舗が1階から上階まで
入っていて、それで営業をやっていけるのかと不安に思うところだけど、
消費者金融はかたまっている方が、お金を借りてくれる人が寄ってきて
くれて営業として効率的なんだろう。

消費者金融からお金を借りざるを得ないときもあるのかも
しれないけれど、
金利を考え、
まさにご利用は計画的にと書かれたティッシュを駅前で配りたい。

裁判所破産部裁判官と弁護士会消費者保護委員会の弁護士で
高利注意の街頭ティッシュ配りができなもんか。

昨日テレビをちらっと見たら、森永卓郎が出ていた。
サラ金のティッシュ集めが趣味で、
サラ金のティッシュで広告に出ている松本伊代の変遷
が研究できるそうだ。

2004年11月13日 (土)

CMだって!【松井】

CIMG0395.JPG

13日、朝日新聞朝刊によると、
日本民間放送連盟会長(フジテレビジョン会長)は、
DVD録再機のCMカット機能について、「著作権法に違反も」
と言っているとのこと。
「放送は1時間すべてが著作物と考える学者もいる。
いろんな問題を含んでいる。」と述べ、民放連で研究部会が
設けられたとのこと。

昨日、テレビで「シュレック」が放送されていたけど、
例えば、途中、アイフルやアコムのコマーシャルも
「シュレック」と一体となっているのでしょうか?!
「シュレック」の著作権者が嫌がるのではないかと思うのですが。

著作権法2条
1号
著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであって、
文芸、芸術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。
2号
著作者 著作物を創作する者をいう。


マドラ出版の広告批評11月号は、「世界のコマーシャル」
特集です。
これだけで一冊の本ができるというCMという世界。

CMはCMで一つの著作物だし、
それが著作者の知らないところで、映画といった他の著作物
と合体されて、新たな一つの著作物とされていたら
たまらないと思うのですが、どうなんでしょう。
新しい著作物の著作者は一体誰?
まさかテレビ局というのでは・・・!?

CM枠を売って得ている収入だから、
なるべくCMが残るようにというための理屈なのでしょうが、
ちょっと無理な解釈ではないかと。
「研究部会」に名を連ねるのは誰なのか気になるところです。

私が今までで一番記憶に残っているCM。
日清カップヌードルのCMで、
蚊取り線香のようなぐるぐる渦巻きが画面に現れて
ぐるぐる回るもの。
気持ちが悪くなりました。すぐに放映中止となっていました。

最近、思い出深いCM。
何のCMだったかはよく思い出せませんが、
「朝のリレー」というCMです。
谷川俊太郎の詩と映像で出来た、
見たあと非常にすがすがしくなるCM。
ほんの数秒のことなのに。
映像はすごい。

2004年11月11日 (木)

尋問【松井】

CIMG0390.JPG

松井です。
またもや連続。


午後1時30分、尋問期日。

民事訴訟規則102条本文
証人等の尋問において使用する予定の文書は、
証人等の陳述の信用性を争うための証拠として
使用するものを除き、その証人等の尋問を開始する
時の相当期間前までに、提出しなければならない。

つまり、尋問において証人等に文書を示して
尋問するときは、その使用する文書は事前に出しなさいよ、
という規定である。
相手方に反論の準備の機会を確保するための規定、
フェアプレー精神の規定とでもいうべきか。

しかし条文をよく読めば例外がある。

「証人等の陳述の信用性を争うための証拠として使用」
するものは、尋問のときにその法廷の場で提出し、
証人等に示してもよいとされている。

「びっくり箱作戦」である。

例えば、証人となった人物が、
○月×日、AさんがBさんに500万円を渡しているのを
私は見ましたと証言していた。
しかしこの証言は嘘だといわないといけない。
裁判官がこのことを信じてもらっては困る、というとき、
この証人が言っていることの信用性をつぶす必要がある。
つまりこの人、嘘つきですよと言う必要がある。

そのために、当時の具体的状況をネチネチと尋ねていくやり方もある。
つまり、創作なら細部に手が回らないであろうことから、
敢えて細部を尋ねていきボロを出させるやり方である。

しかしもっとも簡単なのは、
○月×日、Aさんはそこにいるわけがなかったことを
書面で明らかにすることである。
つまり、例えば、Aさんは○月×日、服役中で塀の中だったと。
服役中であることが明らかとなる実刑判決の判決書などがあれば、
この判決書を証拠としてだす。
しかし、これを尋問の前に出すと、当然、証人は対策を用意して、
するりと逃げていってしまう。

そこで、手元に判決書があり、証人となる人のいっていることは
嘘だと分かっているが、じっとじっとじっと提出するのを我慢する。

そして、公開の法廷での尋問のここぞというときに、
ばばんと提出して、証人に示すのである。

ついさっきまで言っていた証人の証言の信用性は
ガタガタと崩れていく。

これをやるときは、証人が言っていることを十分に言わせる
必要がある。
そうでないと、ばばんと書証を見せても、日にちを1年間違えて
ましたとか言って、するりと逃げられるおそれがあるからである。
記憶違いはないか、何度も細部を確認する質問をし、
固めて固めて、最後に尋ねる。
もう、逃げ道はない。崩れ落ちるのみ。


午後3時10分、期日終了。

印象に残ったのは、代理人弁護士がついていない
当事者の方の自由な言葉だった。
本人が本人を尋問するわけにもいかないので、
ご本人は、自分の言い分を書き記した書面を
法廷で10分にわたり読み上げた。
弁護士代理人がついていては法廷に出ることはないであろう
言葉が読み上げられた。

敵ながらちょっと言葉が染みいった。

この日、相手方となる代理人弁護士が5分ほど遅刻した。
法廷はその弁護士待ちだった。

今日は私からの質問だったので、イライラさせようという
「宮本武蔵作戦」かとも思ったが、
よく考えたらその弁護士はいつもぎりぎり登場だったので
単に事務所を出るのが遅れたのだと思う。

2004年11月 9日 (火)

Life's too good.【松井】

CIMG0388.JPG

松井です。

大橋の前回の文を読み、思い出したのが、
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
という映画です。
とてつもなく暗い映画です。ミュージカルとなり、
主人公達が突然歌い始めたりするのですが、
物語そのものは見終わった後、どん底に突き落とされた
ような気持ちになります。
死刑、えん罪、弁護活動、善人の顔をした悪人等々、
いろいろなことを考えさせられる映画です。

主役のセルマを演じたビョークは、
もともとは、アイスランド出身のバンド、
シュガーキューブスのボーカルでした。
確か、88年ころのデビュー。
当時私も物珍しさと、ジャケットのデザインの良さに
惹かれて、CDを買いました。

タイトルは、
Life's too good.

今日は、午前10時、谷町四丁目にある大阪家庭裁判所で
遺産分割の調停。
午前11時50分ころ、終了。
その後、南森町で地下鉄を降り、
友人と食事をとるために待ち合わせ場所の
南森町の交差点の一角に立ちました。

暖かく、車は多く、人はたくさん歩き去る中、
ビルに囲まれて一人、
初めて見る景色のように新鮮な気持ちで
あたりを見回していました。
すると、ビルとビルとの間の雲一つない空を西から東へ飛行機がゆったりと
飛んでいくのが見えました。

肩の力が抜けていくのを感じました。
すべて未来は明るいと思えました。
こんな昼時もよいなと思いました。

パソコンの画面を見ながら、弁当を食べているよりも、
排気ガスを吸いながらでも空を見る方が
ずっと健康的で生産的かもしれない。

でも、三越のお弁当は結構おいしい。
ささやかな発見に、ささやかな幸せで
毎日が成り立っているならそれもいいかも。

2004年11月 6日 (土)

非営利法人 建築問題研究会【松井】

CIMG0372-02.jpg

午前7時起床。昨夜は午前1時就寝。
6時間も眠れば基本的には十分です。
新聞記事にさっと目を通す。
家でテレビを見ることはほとんどありませんが、
小さいころからの習慣で、テレビ欄や番組宣伝欄にも
目を通し、ドラマのあらすじなどもついチェックしてしまう。

午前10時過ぎ。事務所に到着。
土・日は事務所としてはお休みをいただいており、
電話もかからないため、事務所内は静か。
メールをチェックし、返事を出すものには返事をだす。
数本電話をかけたり、ファックスを送ったり。
書きかけの準備書面案に手を入れる。

昼、クイックマッサージ30分。こわばった肩の筋肉がほぐれて
いくのを実感する。
中央軒の皿うどんを中高年の男性に混じり、8分で食べる。

移動途中、本屋をのぞく。
池谷裕二さんの新刊を見つけ、買う。
「進化しすぎた脳 中高生と語る〔大脳生理学〕の最前線」(朝日出版社)。
70年生まれの研究者の方です。
表紙によれば、「ベストセラー『海馬』の著者がしびれるくらい美しい
脳のメカニズムを語る。」ということ。
「海馬」が面白かったので、本書を手にとりました。
「しびれるくらい美しい」といった感動を味わうことは
そう多くはない日々、読むのが楽しみ。

午後1時32分、上本町・たかつガーデン、到着。
所属する「非営利法人建築問題研究会」の相談日です。
 
 http://npo-asj.com/
 *ホームページの更新が遅れていますが、活動しています!

買った新築一戸建ての家が半年もしないうちに雨漏り。
業者は、修理をするが何度修理してもまた雨漏りするという。

買った新築マンションに暮らし始めたら、ひどい低周波音に
悩まされる。
業者に訴えても、きちんと対応してくれないという。

新築マンションに居住して5年強であるが、すでにひび割れ
(クラック)が発生して外壁が落ちてしまうかもしれない状態
という。

こうした建築問題についても経験豊富な一級建築士の先生方が
専門技術的なことを図を書いてわかりやすく相談者に説明していく。
裁判、調停、交渉といった手段、何を請求できるのか、
証拠集めをどうするかといった点について弁護士がこたえていく。

1か月に1回の開催であるが、継続的な相談が出来るので、
相談者はアドバイスを受け、相手と自ら交渉し、資料を
そろえるなどしてまた次回の相談会に相談に来る。
毎回、建築士と弁護士からアドバイスを得られるので、
なるべく費用をかけずに自ら解決に努めようという相談者には
得がたい相談会ではないかと思います。(宣伝)

午後4時ころ、最後の相談者が帰った後、事務局の方も交え、
一級建築士の先生2名、弁護士3名で、報告研究会。
建築の専門用語が飛び交うなか、勉強をさせてもらう状態となる。

午後6時、帰宅。
今日は帰宅しましたが、そのまま事務所に戻って仕事を
続ける日もあります。
NHKを何気なくつけると、「週間こどもニュース」の女性キャスター
が、モデルだった人から落語家に代わっていた。

男性キャスターは固定のまま、一緒にならぶ女性キャスターだけが
1代目、2代目と代わっていくのはよくあるテレビのあり方ですが、
女性キャスターが固定のまま男性キャスターが若い人に代わるといった
番組はあるのでしょうか。

テレビといえば、友人のテレビディレクターが言うには、
「行列が出来る法律相談所」がテレビにおける弁護士の
あり方を変えたらしい。弁護士の意見にも違いがあり、
弁護士にも個性がある、セカンド・オピニオンもあり得るという
ことを広めたんだと。弁護士が身近に感じられるようになった
と言っていた。
あの番組は、ただやはり司会者のトークに負うところが大きいのでは。
どうなるんだろうか。いい視聴率をとっているみたいだし。
明日の朝のテレビ欄はやはりまたチェックしてしまうだろう。
番組を見ることはたぶんないですが。

上海

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中国にはまだ行ったことがありません。
アジアでは、大橋同様にまず韓国に2回、
その他はタイに1回、ベトナムに1回行っただけです。

先週、上海から大阪に来た友人と会いました。
大阪から中国・上海の語学学校に留学し、
そのまま上海に居続けて、なんと上海で
和菓子屋を開業した友達です。

ほんの2、3年前、彼女が大阪で働いていた
25歳ころのとき、中国語を勉強しはじめたというので、
はじめての中国語とかなんとか言う初心者用の
辞書をプレゼントしました。

それが今や、諸々のめんどくさかったであろう
法的規制を突破し、見事にどら焼きなどを
上海で売って、商売し、生き抜いているなんて。
その馬力に敬服します。
仕入れなどももちろん中国語だろうし、
中国人の現地スタッフも雇い入れているよう。
すごいの一言です。

FIドライバーだった中島悟が確か言っていた言葉です。

「FIドライバーにはどうやったらなれますか」と訊いてくる
人がいるが、その時点でその人はもうF1ドライバーにはなれない
だろう。なぜなら、F1ドライバーに心底なりたいと熱望している
者ならば、とにかくすでに行動をお越しており、
今更そんな質問をしてきたりはしない。
行動する者が夢を叶えるのだ、ということでしょうか。

彼女の上海での開業をみるとこの言葉を思い出します。
行動して、壁にぶちあたりながら、もがきながら、
でも前に進んでいく。

がんばれ、美香ちゃん。さらなる成功を祈ります。

2004年11月 2日 (火)

日本国憲法【松井】

CIMG0364.JPG

松井です。

大橋弁護士は一昨年、ソウルへ行ったのを機に韓国語の
勉強をし続けています。
私も一緒に、韓国語の先生について勉強を始めたのですが、
見事に脱落してしまいました。


さて。大橋弁護士の日記(週記?)の中で、
「靖国神社合祀絶止請求訴訟」が紹介されていました。

「靖国神社」「合祀」という文字を見て私が思い出すのが、
昭和63年6月1日、自衛官合祀拒否訴訟の最高裁判決です。
当時私は高校3年生でした。新聞記事によってこの判決の要旨を読み、
法律って何?解釈で何でもありなの?最高裁って何考えてるの?
と強烈に感じ、法律を勉強しようと思うきっかけとなった判決です。

事件はこのような事件でした。
「殉職自衛官の夫を自己の信仰に反して山口県護国神社に
祀されたキリスト教信者の未亡人が、合祀を推進し申請した
自衛隊山口地方連絡部会(地会)と社団法人隊友会山口県
支部連合会(隊友会)の行為は政教分離原則に違反し、
亡夫を自己の意思に反して祭神として祀られることのない自由
(宗教的人格権)を侵害するとして、損害賠償を請求した事件。」
(芦部信善・高橋和之「憲法第三版」152頁(2002年、岩波書店))
です。

最高裁は、次のように述べ、未亡人の訴えをしりぞけました。
「信教の自由の保障は、何人も自己の信仰と相容れない信仰をもつ者
の信仰に基づく行為に対して、それが強制や不利益の付与を伴う
ことにより自己の信教の自由を妨害するものでない限り寛容であることを
要請している」「このことは死去した配偶者の追慕、慰霊等に関する
場合においても同様である」。

私は、当時、新聞で最高裁判決の記事を目にしても、
見出しをさっとみるくらいでした。
しかし、このときはなぜか判旨についてもすべて目を通しました。

そして、腹のそこからわき上がるような、怒りにも似た
違和感に襲われました。
 なんか変!

この判決は、要は、亡夫の靖国神社への合祀を望まない未亡人に対し、
あんたの方がまんしなさいよ、と言っているものです。
他の人々があなたの亡夫をどのようにしようが、強制もしてないし、
不利益にもなっていないんだから、と。
自分がこの原告の妻の立場であったなら、この理由で納得するのか?!
納得できないのなら、それはなぜ納得できないのか。
うまく説明できないけど、なんか変。
このとき、法律を勉強してみたいと思いました。

この文を読んでいただいている方はどのように感じたでしょうか。
判決は、特におかしくはなく、説得的ですか?

その後、憲法を学びました。
憲法20条
「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、
国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。」

この憲法の条文をどのように解釈するのか。
なぜこのような条文が存在するのか。
それが、問題です。

興味を持たれた方は、ぜひ一度、憲法の条文に目をとおし、
憲法を学んでみてください。
お勧めは、前記の亡芦部先生の「憲法」です。


憲法には次のような条文もあります。
25条
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」
「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び
公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」

国は、行政は、
外国で生命の危機に直面する国民の生命を保護すべく
最大限の努力を払うべきであるし、
想像を超える災害によって家を失い、財産を失った者がいれば、
さらに生命、健康が脅かされることがないよう、文化的であるよう、
活動しなければならない。

平成7年の阪神淡路大震災を契機として、国会は、被災者生活再建支援法
を成立させました。
生活再建のために被災者に現金を支給するという法律です。
行政は法律を現実化させていきます。
また、法律がないなら、国会が法律を作ればよい、法律が不十分なら国会が
法律を変えていけばよい。
そして国会が、行政が、国民のために、日々よくなるように、活動していけばよい。

ここ数週間、新潟県中越地震では多数の方が被災し、イラクでは
誘拐された日本の若者が殺害されるという出来事が起こっています。
個人個人の活動には限界もあります。
なんのために税金を支払い、国会議員を、公務員を存在させていているのか。
現在、小泉総理大臣が行政の長です。
まずはとにかく行政としての責務を果たしてもらいたく、
その意味で小泉総理大臣の活躍をまさに期待しています。

テレビでのインタビューの様子を見ていると、
何について語っても、まるで人ごとのようにしゃべっているように
見えるのは気のせいでしょうか。
あなたが行政の責任者です!

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