2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のコメント

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

flickr


05

2009年1月29日 (木)

GTD+RTM+iPhone= !!!

Img_0259
GTD+RTM+iPhone=!!!

 GTD+RTM+iPhone
 このアルファベットの羅列でピン!と来たひとは同じ志向をお持ちです。
 Getting Things Done に、Remember The Milk、そして言わずと知れたApple社のiPhoneです。

 つい最近、RTMを知り、iPhoneで試し始めました。
 ついに、 Getting Things Done の実行か?!と自分でもかなり興奮しました。


 Getting Things Done は、そのものの本を読み、試したことはあります。
 確かに、頭の中の気になることを徹底的に、時間をとって書き出すと、かなりの爽快感を味わえます。
 しかし一番大事なのは、それを続けること。
 Review が一番大事です。
 しかし、一番実行が難しいのがコレです。
 ノートに書とめ、常にノートとペンを持ち歩いていました。
 寝るときは枕元に。

 しかしついついおっくうで見返すことを忘れてしまいます。

 ところが!

 iPhoneで、Todo 管理のソフトツール、RTMを使ってみると!

 まさに、このGetting Things Done の実行に繋がります。
 やたら仕事が進むと実感していました。

 で、理由を考えるに。

 昼、ちょっと一人でサクッとご飯を食べに行くときでも、一応、携帯電話はもっていきます。
 注文して、品が出てくるまでの約8分間。
 この間、一人で手持ち無沙汰でもあるので、iPhoneをいじります。
 このとき、ついつい、あの可愛い牛マークに洗練されたデザインであることもあり、RTMを起動し、チェックしてしまうのです。 
 次にやることは何か、やり忘れていることはないか。
 ここで、こまめにReviewを勝手に、自然に実行しているのです。

 その成果。
 おそらく潜在意識に指令が埋め込まれ、さくさくとやるべきことをやっていくことが出来るのです。
 サクサク。
 これに快感を感じます。

3 
 すごいよ、GTD+RTM+iPhone !

 ただ、もちろん、万年筆で紙質のいい紙、ノートに文字を書き付けるのも楽しいし、
 MacBookAirにいれたマインド マネージャーで、事実関係を整理したりするのも楽しい。
 エクセルで、遺産分割の協議案を作成しているのも楽しい。
 ワードで、尋問事項を考えて書き連ねていくことも楽しい。
 いろいろと楽しいことがあります。

 他方でもちろん、いろいろと腹の立つこと、不愉快なことも日々、あります。
 腹のたつことは、まさに「腹いせ」にブログに書いてやる!と思ったりするのですが、そんな不愉快なことを書いても読む方は面白くはないと思うので、そういったことは自分でも前向きに消化できてから、反面教師、得た教訓として備忘録代わりに書こうと思います。
 ほんと、いろいろと勉強になります。これはイヤミだけど。
 一方で、本当に尊敬できる言動をとられ、ああありたいものだと勉強させてもらう方もいらっしゃいます。
 世の中、よく出来ているなと関心します。
 心広く、自分を客観視できる人でありたいです。
 余裕のない人って、目の前のことに反射的に対応するだけ。空から自分を見下ろすという視点がなく、そのため気持ちに余裕もなくって、顔にも笑顔がないというのが共通項かと。
 笑顔がないからそうなるのか、そうだから笑顔がないのか。
 出来ることからということで、まずは顔だけでも笑顔でいようと思います。電話のときももちろん!

(おわり)

Img_0292


2008年10月29日 (水)

頑張る経営者の方への想い【松井】

2950759285_e3b2959fe2

 よくブログで書くように、実家は有限会社でハンコ屋さんをやっています。
 祖父が始め、5人兄弟の長男であった父が二代目となり、兄が三代目となります。

 小さい頃、税務署の職員が調査に来たといって、母が、「凄い、帳簿からこんな小さな数字まで拾っていった。5年遡って払わなあかんらしい。」といったことを口にしながら、店舗兼自宅だった家が騒がしかったことを覚えています。
 取引先の倒産、従業員の同士のトラブル、あるいはお客さんから苦情の対応、さらには借入、その借金の返済などなど、否が応でも目に入り、耳に聞こえていました。母曰く、「うちらのような小さい自営業者は借金があって当たり前、借金があるから返済しないといけないと張りが出て、それでがんばって働こうという気になるのだ。」と。「従業員の人は大切にしないといけない。自分たち家族だけではお店はできないんだから。気は心だ。」といって、何かと渡しものしたり。さらには、「自営業はいいよ。やったらやっただけ金銭で評価を受ける。会社の従業員だったら、どれだけがんばっても決まった給与額しかもらえない。自営業の方がやりがいがある。」と母曰く。
 借金の話は、子ども心に「ほんまかいな。借金なんてないほうがいいに決まってるんちゃうん。」と懐疑的だったことを思い出します。


 朝早くから、夜は遅くまで、母は、外回りの営業、配達、ショッピングセンターに出店した店舗の店番の交代、家に帰って来てからは家事に、さらにはまたゴム印の柄付け、帳簿作成といった仕事をしていました。
 父はというと、こちらはまさに職人で、朝から夕方まで、「本店」と言われた店舗兼住宅の店舗部分で、黙々とハンコを彫っていました。で、夜になると「会合」といって飲み歩いていた記憶があります。行った先の雀荘に、母に言われて、電話を架けさせられたりした記憶もあります。そして休みの日には、ひたすらゴルフ。夜も、打ちっぱなし場へ出かける日々。
 まさに、典型的な家族経営の会社。夫は仕事と遊びに精を出し、妻はひたすら働く、といったところでしょうか。


 たぶん、意識していなくても、小さいころ、親のこうした働きぶりを見ていたせいか、自分で仕事をもって奮闘している人、自営業者、中小の会社の経営者の方にお会いすると、「頑張って欲しい、成功して欲しい」という思いが募ります。
 しがない弁護士、町医者ならぬ町弁ですが、何かお役にたてることがあれば最大限のことをしたい、サポートしたいという想いが募ります。
 経営が順調になるまでには、売掛金の回収や、事務所、店舗の賃貸契約のトラブル、あるいは従業員との雇用契約上のトラブル、あるいは顧客とのトラブルといったいろいろなトラブルの発生が考えられます。
 
 法的な知識と作るべき契約書等があれば、たとえトラブルが発生したとしても、紛争の拡大を抑えることができることが多いかと思います。
 ルーティンなところは事前に整備し、マニュアル、書式などを用意し、経営者が経営者として本来、注力しないといいけないところに注力できる環境を作り、本来の事業で安定した成功を収めてほしいと、がんばっている方々をみると思います。


 実家でも、先日、いつも割り引いてもらっていた手形の割引を金融機関に断られた、当てにしていたのにどうしたもんか、という相談がありました。
 支払を手形で受け取るということはどういうリスクがあるのか、手形の流通の現状はどんなもんか、新たな取引先と取引する際の注意点などを母に説明しました。
 母がどこまで分かっているかは分かりません。
 兄がどこまで分かっているかも分かりません。
 うちの実家の会社には、顧問の会計事務所はありますが、顧問の弁護士なんて頼んでいません。

 たぶん多くの自営業者、中小企業は、そうだと思います。
 何かトラブルがあったときに、弁護士に相談しようなんて発想はないんだろなと。
 相談した知り合いから、弁護士を紹介され、弁護士に相談するという選択肢があるという機会がない限り。
 多くは税理士さんに相談し、税理士さんからアドバイスを受けているのだと思います。法的な事柄についても。
 それでうまくいっているならそれでOKだと思います。
 税理士さんに顧問料を支払い、さらには月に1件相談があるかないか分からない弁護士と顧問契約をして顧問料を払うことはないかと思います。


 ただ、自営業者の方や、中小企業の経営者の方などに知っておいてもらいたいのは、経営上のトラブルについて、税理士さんだけではなく、ぜひ、どこかで探すなり、つてを頼るなりして、弁護士に相談して欲しい、その価値はあるということです。
 税理士さんの視点、知識、情報と、弁護士の視点、知識、情報は当然のことながら、レベルというか種類が全く違います。良い、悪いではなくて、単に違います。
 弁護士は、税法の通達なんて知りません。チェックしたりしません。
 税理士さんは、会社法、民法は知っていたとしても、訴訟の場合の裁判官の考え方、立証責任、要件事実について、たぶん知りません。チェックしたりしません。
 そういうことです。
 
 いろいろご縁があって、顧問契約といったことこそしていないものの、何かあると気軽に電話をしてきてれくて相談してくれる経営者の方がいます。もちろん仕事なので無報酬ではありませんが、相談ごと、時間制のフィーを請求させてもらっています。
 頼られると、頑張って応援したくなる。
 そんなものかと思います。
 顧問をつとめさせてもらっている会社では、新しい分野で、法整備、法解釈もままならず、関係省庁に一緒に出向いたりして、まさに一緒に道を切り開いているといったところもあります。そこの会社とのご縁は、私が弁護士1年目のとき、交通事故事件を担当し、その事故車を修理した修理工さんとして出会ったというものでした。その方が数年後、会社を興し、こういう事業をするのだけど力を貸して欲しいと請われ、以前助けてもらったご恩とご縁もあり、では今度は私の番かと、その会社の方々の事業への想いにも共感し、私自身も試行錯誤で活動させてもらっています。
 頑張られている姿を見るから、私も自分が出来ることを頑張ろう、役に立とう思います。

 頑張って欲しいです。
 山あり谷ありで、次から次へといろいろな難題がふりかかってきますが、頑張っている方の成功を目にするまでは応援していきたい、支援していきたいと思っています。
 真面目に、創意工夫をもって地道に商売をしていれば、得難いチャンスも入ってきます。
 それをぜひものにしてください。
 過去のトラブルは笑い話になるほどに成功してもらいたいと思います。

 カナディアン・メープルシロップ、買います! Oさん、頑張ってください!
 べトナムと日本との架け橋、頑張ってください、A社の皆さん!

 ほかにも、自ら奮闘、頑張っている方々、頑張ってください! 
 応援しています!!
 紛争解決、紛争予防に勤め、その方々が本来、注力すべき事柄に注力できるように。
 それが弁護士の使命の一つではないかと思っています。
(おわり)

2951634060_b7cc5d1b29


2008年8月18日 (月)

マンゴープリン事件 〜仕事・経営のあり方〜【松井】

2728041992_6e96e750bc1
*北浜の事務所ビルからの美しい夕焼け。この景色のように常に心穏やかでありたいです。


 弁護士は、弁護団事件であろうが、複数事務所で数名で担当する事件であろうが、本当に責任をもって自分の事件として受け止めるのはそのうちの1名か2名というのが真実ではないかと思っています(弁護団事件だと、担当の割り振りによもよるかとは思いますが。人一倍、重く感じているのはたぶん弁護団長と事務局長ではないかと。)。
 裁判所でも合議事件で裁判官が3人の担当になっているからといって、3人が3人、同じだけの重みで事件を担当しているわけでは当然、ないと考えています。だいたいは、一番若い左陪席が判決文の下書きをし、年長の裁判長が最後の決裁権をもつ、真ん中の右陪席は言うべき意見は当然言うけど、責任分担としては気持ちはちょっと軽いという感じではないかと思います。
 だから、裁判官も、検察官も弁護士も、基本は職人仕事なんだと思います。
 だから、前回の記事でも最後にちょっと触れたように、一人仕事、職人仕事の限界をときどき感じたりします。

2 
 事務所は北浜の川沿いのビルにあるのですが、近くには、知る人は知っている「G」という洋菓子屋さんがあります。

 先日、私一人では到底なしえなかったであろう事件について、多くの法律家の方々の力を借りる機会がありました。
 もちろん責任は依頼者から依頼を受けた私一人にあるのですが、私の頭1個ではいろいろな点でまだまだ限界があります。そこで、何人かの法律家の方々からお知恵を拝借し、力をお借りしました。おかげさまで限られた短期間の時間で何とかやり遂げることが出来ました。
 それぞれお忙しい法律家の方々だったのですが、皆様、自分のことのように考えていただき、有益なアドバイスをいただきました。
 一人一人にお礼を述べつつ、最後の一人の方には、事務所が近いということもあり、また先日、依頼者の方から頂いた上記「G」のマンゴープリンがおいしかったこともあり、このマンゴープリンを手みやげに、直接にお礼のご挨拶をしようと思いました。

 で、今日、「G」によってマンゴープリン9個の化粧箱入りを買おうとしました。
 ところが。
 バイトらしき店員は、すみませんと言いつつも、「7個しかありません。」という。
 「7個で綺麗に化粧箱に入れられるのですか?贈り物になるんですけど。」と問うと、おもむろにそこらへんにあった箱を持ち出し、目の前7個を無造作に入れ始めました。
 とてもじゃないけど、贈答品としては思えない入れ方。
 仕方なくその間、まわりを見ると、このマンゴープリン2個が別のお菓子といっしょにセットで名前を付けられて売り出されているのが目に入りました。

 「あっちの2個を詰めて、9個にすることは出来ないですか?」
 
 戸惑う店員。「ちょっと確認してきます。」といって少し離れた別の店員に駆け寄って行きました。
 別の店員は、何やら電話口に出ています。
 店員は、ぼうっとその横で、電話が終わるのを待っています。
 その間、私はずっと待たされていました。
 やっと電話が終わり、アルバイトさんはその店員と会話を交わし、アルバイトさんが一人、戻ってきました。
 
 「すみません、セット売りをばらすことはできません。」

 私もいらだっていたのかもしれません。
 「バカ」という二文字が頭をよぎりました。まるで自分がゴネたのを諭すような言い方をされたと受け止めてしまったからかもしれません。
 いずれにしても、その店員と言葉を交わす気力が一瞬にしてすっかり失せました。
 
 「もう要りません。」
 とすかさず言って、きびすを返してとっとと店を出ました。

 マンゴープリン9個で4000円、その別のセット売り5000円。目の前の4000円をとるのか、いつ入るか分からない5000円をとるのか。バラすことの容易さとバラすことによる支障、そして目の前の客のニーズに答えられないこと、どちらを優先させるのか。
 判断能力がないのではなくて、考える力も無ければ、考えたことを行動に移す権限もないのだと思いました。
 従業員を責められません。
 その「G」という店の底を知ったような思いになりました。なんだ、この程度の店だったのか、と。

 
3 
 事務所へ戻る道すがら、考えました。
 結局、それが経営者の器なのだと。
 直接、客に対応させる店員の教育、教育のみならず権限を与えていないこと、そのことによって結局損をするのは経営者であること。いったいどれだけの機会ロスが生まれているのか。
 道すがら考えました。
 「あの店では二度と買い物しない。」と。
 
 賢い店ならどうしたでしょう。
 いつ来るか分からない5000円のセットを買う客よりも、目の前のマンゴープリン9個を買おうとしている客を優先させたことでしょう。そのことによって実際にキャッシュも手に入るし、お客の満足度も高められる。
 
 「リッツカールトン」に関するサービスとは、という本を思い出しました。
 リッツカールトンでは、従業員一人一人に20万円までのお客のために自由にとっさのときに対処できるための決済権限を与えているということが書かれていました。
 目の前の困っている、助けを求めているお客様に対し、すぐにその場で適切な対応をとれるのはその客を目の前にしているその従業員個人だけだ、そうであるなら普段から、従業員には目の前の客を大事にするようにことあるごとにこれをとき、そしてそれを実現するための権限を与える、そうすれば従業員は自信をもって、目の前のお客様のためにニーズを満たすことができる、それでホテルの評価、評判が高まれば、それは結局、安くつく話。

 北浜の「G」の経営者は、その点、まだまだなんだと思いました。
 ちなみに、同じ北浜にある大証ビルの上島珈琲は本当に素晴らしい、ハイレベルな従業員の方々が揃っていると思います(もちろん、?という方もいますが。)。おそらく皆、バイトの女性だとは思うのですが、その場が従業員を成長させるのか、皆、一定のハイレベルだと思います。頭の良さ、人間としての賢さが、セルフサービスのコーヒー店であっても客は十分、分かります。
 面接が素晴らしいのか、研修・教育が素晴らしいのか。やはり、採用段階だと思います。リッツカールトンも採用面接を最も重視していたと確か、書かれていた。
 価値観を共有できるチームになれるかどうか。


 ひるがえって、法律事務所はどうでしょう。
 事務所によっては事務局長という人がいつも電話に出て、当の弁護士とは一度も会話もしないままに交渉事件が終わるということもなきにしもあらずですが、おそらくそんな事務所は今後、少数派でしょう。だいたいは相手方弁護士からの連絡の際、弁護士が直接に電話にでるか、対応します。事務員、スタッフしかいないときに緊急事態が発生したら、担当弁護士に確認をとります。
 目の前に、マンゴープリン9個を今すぐ買いたいといって来る客は基本的には法律事務所には来ません。
 なので、状況を同列に論じることはできませんが。

 経営者として大切な事。

 現場には、自分の頭で考えられる人をおく。
 現場には、決済権限を認める。
 従業員の能力、姿勢に対する責任は、すべて経営者の責任である。
 従業員が、店の顔である。
 従業員を大事にしないといけない。

 これが、仕事、経営のあり方だと思いました。
 

 いずれにしても、もう意地でも二度と「G」には足を踏み入れない。

 「大阪ふたば法律事務所」は、アルバイト2名、正規スタッフ2名、弁護士2名と少数先鋭で運営しているので、このマンゴープリン事件のような事件はおこりようがないのですが、前回の記事の最後でも書いたように、今後、なんらかの形で事務所のスタッフが増える、あるいは会社組織のようなものに関わるとなったら、本当に人材がすべてだと思います。
 自分の頭で、経営者のように考えられる人が従業員であって欲しい。世の経営者の理想だと思います。

(おわり)
 
*商売人の町、天神橋筋商店街。アーケードのある商店街、心落ち着きます。
 2727216655_c14b56cbf6_2


2008年4月25日 (金)

準備書面作成手順【松井」】

1038721552_3d558b0113_o
あてどなく砂漠をさまようことは出来ません。2002年12月、サハラ砂漠にて。


 出典をメモしていなかったのが痛恨のミスですが、おそらく以前たしか判例タイムズでの掲載記事にあったのをメモしていたものです。

準備書面作成手順 事実と評価の区別。 証拠。

① 当事者の関係を図にする(概念図作成)。
② 時間的に生じた事実をリストアップする(時系列表)。
  上記の事実抽出にあたり当事者間に争いのあるものと争いのないものを明確にする。
③ 大ブロックを作る。

 以上の事実から攻撃防御方法の流れを作成し、ブロックごとの要件を記入する。

④ ブロックごとの要件のうち要件事実が存在するものと、その認否を記入する。
⑤ 要件事実が存在しないものは、間接事実、再間接事実を拾い出す。
⑥ ④⑤の事実の証拠を検討する。
⑦ 各ブロックの要件事実、間接事実に対する不利な事実を抽出し、その証拠の存在を確かめる。
⑧ 自己に有利な事実、証拠にしたがった事実の流れをストーリーとして仮定する。
⑨ 上記の事実の流れを阻害する事実、証拠に対する反論を行う。
⑩ 自己に有利にも不利にも評価される間接事実の評価を行う。


 「大ブロック」「ブロック」というのは、司法試験合格後、2年間の司法修習においてみっちりとしこまれた要件事実論というものに関する用語です。
 弁護士が裁判所に提出する「準備書面」の作成にあたっては、上記の事柄を意識して書面作成することになります。
 これが弁護士が書く書面と、弁護士でないものが書く書面の「違い」です。


 自分用に、初心忘れるべからず、基本を大切にという趣旨でここにメモ。

(おわり)